◎ラブ&ピース


黒い影が重なる。いつまでも振り向かない顔に嫌気がさして、わざと笑ってやった。そしたら彼は真ん前。綺麗な嘘をつぶやくのだ。

「好きだ」

顔がうまる。うまって、ああ、キスされたんだって気付く。空はキラキラ星が散らばってて、俺らなんてお構いなしさ。
ねえ、シズちゃん。嘘はダメだよ。嘘は泥棒の始まり、そう親に教わらなかった?それとも、馬鹿なシズちゃんは、それさえ忘れちゃったかな?

「ずるいね、君は」
「なんでだよ」
「あのね、」

細い指が君の首を絞める。横たわる身体に乗って、赤い目を光らす。ぐっ、て力込めたら、呻きもしない。つまんない。

「嘘は泥棒のはじまりだ」
「泥棒なんかしてねぇ」
「したよ、」

嘘で塗りつぶされた唇に、嘘で塗りつぶされた唇を重ねる。可愛いリップ音。俺らには似合わないね。
ねえ、ねぇ、シズちゃん。君は泥棒したじゃないか。それから俺も。

「俺の心、奪ったでしょ」

さて問題だ。
本当の嘘つきはどっち?
俺かな、シズちゃんかな。それとも、?


(ねえシズちゃん)
(その台詞、二度目よ?)



お久しぶりです。
拍手の方、ありがとうございます…!後ほど、お返事致しますので!

上の話、なんとなく浮かんだもの。二重人格の臨也だと思ってくだされば、最後がなんとなく誰だか分かると思います。本当、こんな意味もない話ばかり書いてしまいすいませんです…。早く更新したい。

仕事はまだまだです。
10月には、お休みが取れる、かも…どうでしょう、まだ不明です…(泣)
んー!早く休みほしい!オフ会したい!酒飲みたい!静臨語りたいい!!


2011/08/23 23:31

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