ちゅっ
『ちょ、那月く』
「はい、んっ…なんですかぁ?」
『いや、なんですかぁ?じゃなくて…』
私は今、なぜか那月くんの膝の上に向かい合うように座らせられて、顔やら首やらにキスを受けている。
『ど、どうして、キス…んっ』
「んっ…どうしてって言われても…」
私の質問を遮り唇を奪った那月くんは、私の質問に対して少し困ったような顔をした。
「どうしてかわからないんですけど、名前ちゃんへの想いが、愛が溢れて止まらないんです…」
『いやだからってどうしてキスなの…?』
「…名前ちゃんは、僕とのキスは嫌ですかぁ…?」
那月くんはしゅん…と肩を落として寂しそうにした。
そうじゃない…だって、那月くんとのキスは、気持ちよくて、すごく愛されてるって実感する。
『いやじゃないよ…ただ、幸せを感じすぎて、その後に那月くんに愛想つかされたらって思うと…』
「大丈夫ですよぉ 僕の名前ちゃんへの溢れる愛は、止まることを知りませんから」
そう言ってニコッと笑った那月くんは、また私に熱いキスを落としてきて、私は那月くんに身を委ねた。
―那月くんの、私への愛が止まらないように祈りながら―
ノンストップ・ラブxxxInfinity さまに提出させていただきました!
参加させていただきありがとうございました!!
2012.4/10 砂那
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