短編 | ナノ


  近寄らないで変態がうつる!!



キョロキョロ

私は廊下に誰もいないことを確認した。

ぽんっ


『ひぎゃあああああ!!』

「うわぁああ!?」


誰かに背中を叩かれたのに
ビックリして大声を出してしまった。


「なっ…いきなり大声出すなよバカ!」

『なんだ…翔か…』

「なんだとはなんだ!」


てっきりあの人かと思って
ハラハラしちゃっt「呼びましたか?」

私はいきなり聞こえてきた声の主の方を
見たくないけれどそぉーっと見た。


『あ、ら…一ノ瀬さんじゃないですかぁ…』

「君の悲鳴が聞こえてきたもので」

『悲鳴聞こえてこなくても来るじゃない…』

「よくわかってますね」


そういうと一ノ瀬は私を抱きしめた。

…抱きしめた?


『はなせええええええええ!!!
変態がうつるううううううう!!!』

「君にだけですよ」

『いやああああああああああ!!』


こうなったのは全部翔のせいだ!

私は翔の方を見たけれど、
さっきまでそこにいたはずの
翔の姿が見えなくなっていた。


『逃げたな翔ー!!』

「さ、君は私と来るのです」

『いやだああああああああ!!』



嫌がる叫び声を出している私と、嬉しそうな顔をした一ノ瀬と…

温度差が激しい私たちを見て、
誰も私を助けないのはなぜだろうと泣きたくなった。





〜おまけ〜

『もう翔なんて嫌い…』

「ひでえ!」

『酷いのはどっちよ!』

「翔…ざまあ、です」

「トキヤのその顔むかつく」



end



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