駆け足で誘惑の森を後にし崩れたホールケーキ城を見たアマモちゃんは「あれ美味しそうだよね」と笑顔を見せる。

「・・・そうか?」

ダルスさんは賛同せず頭を傾げる。
そんな彼らを引き連れながら私は首都スイートシティに向かった。


ビッグマム海賊団の姿が見えたが急に辺りが真っ暗くなったことに驚きパニックになっているようだ。

「おい!!どうなってんだ!?」

「急に辺りが暗くなったでジュール」

モンドール様、ニワトリ伯爵に見つからないように民家に入り込み、鏡を見つけた私は話しかけた。

『ブリュレさん!鏡世界に入れて下さい!私をルフィさんの元に行かせて下さい!』

「どうしちゃったのユウナちゃん?鏡に話しかけて」

「・・・この世界の人間は特殊能力を使うもの達がいる」

『はい、そうですダルスさん。この世界にはポケモンはいませんが様々な種族が共に生き暮らしている世界なんです』


この世界は美しい。
複数の青い海に島や大陸、様々な種族が共に生きている世界なのだ。


『この世界を消し去るなんて・・・そんな事は絶対にさせません!』

私の言葉にアマモちゃんとダルスさんは笑顔で頷くと鏡からブリュレさんが姿を現した。
どうやらルフィさんから逃げ切ったらしい。

「何なのよユウナちゃん・・・っ!世界を消し去るとか物騒な事を言って」

『ブリュレさん!』

ぎゅーと抱きつくとブリュレさんは頬を赤らめ「離れてユウナちゃん!?私達敵同士でしょ・・・って何よあんた達〜〜〜!!?」と叫び始める。
青白い肌に驚いたのだろう。

「わぁ!細長い人だね!はじめまして、あたしアマモ」

「おれはダルス」

「ブリュレだよウィッウィッウィッ・・・また変な子達を連れてきたねェユウナちゃん」

「あたし達はウルトラ調査隊だよ」

「ウルトラ調査隊?」

『それよりブリュレさん!私をルフィさんの元に連れていって下さい!』

ブリュレさんは私とウルトラ調査隊を鏡世界に連れていってくれた。


ーーー鏡世界

「わあ!ここが」

「鏡世界・・・」

『ブリュレさん!ルフィさんは・・・』

「ぎゃああああ〜!!?」

ブリュレさんは黒い覆面を被ったライオンに身体を縛り付けられ捕らわれてしまったではないか。

『ブリュレさん!?あなたは・・・っ!』

「おれの名はナゾムズ!!お前達麦わらの一味をここから逃がす為にブリュレを捕らえた!!!」

「なになに?ライオンさん?」

「こいつは・・・ポケモンか?」

『あ・・・いや、ミンク族のペコムズさんです』

「違っ・・・!!ガオッ」

ミンク族って何?
と聞くアマモちゃん達に説明をしている間にペコムズさんはブリュレさんを巨大な布の袋に入れて身体を縄で縛り始める。


確かにブリュレさんのミラミラの実の能力があれば鏡世界を自由に行き来出来大変便利だ。

『ダルスさん達を戦力に数えても良いんですか?』

「悪いがおれ達はポケモンバトルが苦手でな」

「手持ちポケモンもね。ダルスが持ってるベベノムとルナアーラしかいないからね」

『ベベノム・・・ルナアーラ』

伝統のポケモンがいれば充分な戦力だ。
彼らが上手く指示を出来なくてもポケモン達が守ってくれるだろう。

『わかりました。前線では私が戦います』

アマモちゃんとダルスさんと今後の動きについて話し合っていると



ドガァンッ!!!



地鳴りが響き渡った。

「・・・終わったようだな」

『ルフィさん・・・っ!カタクリ様!』


ペコムズさんの呟きに私は急いで音がした方へ駆け出す。


鏡世界の床や壁は破壊され荒れ果てていた。
巨大な穴を見た私は戦闘の凄まじさに顔を青ざめる。


あれからずっと戦っていたことを考えるだけで涙が溢れてくる。


暫く走るとふらふらと血を流しながら歩くルフィさんの姿が見え、私は彼に抱きついた。

『ルフィさん・・・っ!』

「・・・ユウナ」

ルフィさんがここにいるということはカタクリ様は?


その時、少し離れた所からペコムズさんに抱えられたブリュレさんが泣きながら叫んだ。

「お兄ちゃ〜〜〜〜〜ん!!カタクリお兄ちゃ〜〜〜〜〜ん!!!」

「あ、枝・・・」

「ブリュレだよォ!!麦わらァ!!アンタ一体どんな手を使ってお兄ちゃんを!!」

「カタクリは倒せた様だな!!信じられねェ!!おれの名はナゾムズ!!」

「ペコムズ無事だったのか・・・」

「あ・・・ああ!!ペドロの兄貴が死んで守ったお前らの命!!こんな所で失うなんておれが許さねェぞ!!」

『ペコムズさん・・・ルフィさんを』

「ああ!!」

私は一旦ルフィさんをペコムズさんに預け、あの人の元へと駆け出した。


『・・・カタクリ様!』

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