『アクロマ様が!?』


アクロマ様はN様が失踪した後にゲーチス様が任命したプラズマ団の新たなリーダーであった。
ポケモンの真の力を引き出すために必要なのは何かを研究するためにプラズマ団に就き、主に伝説のポケモン・キュレムの研究を行い、兵器を造り出した人物だ。
当時プラズマ団の幹部だった私はアクロマ様の命令でキュレム捕獲をしていた頃を思い出す。


「おれらの科学力とアクロマなる科学者が作ったネクロズマ制御マシン・・・!それを完全に使える強い人物を送り込むのだ」

「その人物があなたなのユウナちゃん!」

『えぇ!?・・・私が』

アマモちゃんは笑顔で頷く。

『待って下さい!?ウルトラホールを開けることが出来るんですか!?』

「太陽を食らいし獣、月を誘いし獣」

「あたし達背中に乗せてもらってこの世界に来たんだよ!ユウナちゃん・・・ネクロズマが目覚めるとこの世界と向こうの世界の光を奪いに来るよ。絶対に光を守ってね!」

「眩しいのは嫌いだが・・・」

「さあ!ユウナちゃん!一緒にウルトラメガロポリスへ行こう!」

アマモちゃんに手を引かれる。


「おれらのルナアーラに乗ってネクロズマのいる世界に行ける。ポケモンライドと同じようにな!」

『ルナアーラ・・・』


ルナアーラはアローラ地方に存在する伝説のポケモンの一体であり、月を司りコウモリのような姿をしたポケモンだ。
太古の時代から月の使者として崇められており、人々から「月を誘いし獣」と呼ばれていた。


「ウルトラワープライドっていうの。ウルトラメガロポリスに行くには白いワープホールに入って!他のワープホールだと別の異世界に行っちゃうよ」

どうやら伝統のポケモンルナアーラに乗り、ウルトラホール内を移動できるようだ。


ーーー別の異世界に行けるということは


『私のいた世界に帰れる!?』

「もちろん!」

アマモちゃんとダルスさんは頷く。

「元の世界に帰る前にお前にはネクロズマを鎮めてもらいたい」

『私に・・・』

「お願いユウナちゃん!」

勿論断るはずがない。元の世界帰れるのだから。


ーーーだけど


この異世界にはルフィさんや仲間達がいる。
お別れを言わずに行ってもいいものかと考え込んでいると急に辺りが暗くなり、空を見ると太陽が消え始めた。


『・・・っ!』

「なにが起きた!?」

「まさか・・・ネクロズマが!」

ネクロズマの姿は見えないがどうやらこの世界の光を食い始めたらしい。


どうして急に!と焦っていると腕につけていたホロキャスターが鳴り始め、 受信したホログラム映像が映し出された。


それはフラダリさんだった。
赤みがかった逆立った髪と、厳格さを象徴するかのような立派な顎ひげは、さながら獅子のたてがみを思わせる風貌だ。
ファー付きの赤と黒を基調としたスーツを着ていた。


このスーツ・・・何処かで見た覚えがそれにどうして彼がこの異世界にいるのかと焦っていると彼は話を始めた。


「心して聞きなさい。これよりフレア団は最終兵器を復活させ我々以外を消し去り美しい世界を取り戻す。なにも生み出さない輩が明日を食い潰していく・・・このままでは世界は醜い争いで覆われてしまうでしょう。繰り返します!フレア団は最終兵器を使い世界を一新します!フレア団以外の皆さん、残念ですがさようなら」

そこで映像は切れてしまった。

「・・・え?どういうこと!?」

「フレア団はこの世界を消し去るつもりらしいな・・・」

アマモちゃんとダルスさん、そして先程のフラダリさんの話に私の頭は真っ白になった。

『・・・・・世界を・・・消し去る』


次にホロキャスターに掛かってきたのは意外な人物からだった。

『アクロマ様!?』


その人物はアクロマ様だった。
服装はややサーバーチックになっており、腕についている計算機のようなものを操作しながら話始める。


「ネクロズマに光を奪われてしまいました」

ネクロズマは異世界、ウルトラメガロポリスにいるはずだとダルスさんが話すとどうやらフレア団員に捕まり、こちらの世界に引きずり込まれたらしい。


そしてネクロズマは暴れだしこの世界の光を食らい始めた…と。


「このままではいずれこの世界全てが闇に包まれ、伝統のポケモンのエネルギーを使い最終兵器を起動させられてしまいます」

『そんな・・・っ』

「あたしこの世界の光暖かくて好きなのに」

『どうしたらいいんでしょうか!?』

ホログラム映像のアクロマ様に問うと「フレア団を止めて下さい」と言われた。

『・・・フレア団を』

「おれらはあいつらに良いように使われたのか・・・」

「酷いよ!あの人達伝統のポケモンばかり集めて何するつもりなのかなって思ってたけど」

どうやらネクロズマの他にも伝統のポケモンを集め、その力を最終兵器に使うらしい。


『フレア団はメガシンカの力や伝統のポケモン、ウルトラビーストについて調べていましたが』

「そのエネルギーで最終兵器を起動させフレア団以外を消し去る予定だったんだ」

『最終兵器って何なんですか!?アクロマ様!』

「3000年前に造られ戦争で使われた兵器です。元はポケモンを生き返らせるキカイだったらしいですがそれを改造し最終兵器に作り変え圧倒的な力でカロス地方を滅ぼし戦争終結へと向かった…と聞いています」

『戦争で使われた・・・兵器』

そんな物を起動させるわけにはいかない!

『急いでフレア団を・・・フラダリさんを止めないとっ!』

「だがあいつらはどこに」

「ワノ国にいる情報を掴みました」

アクロマさんは最終兵器について調べていたらしい。
私に頼みましたと言うと一旦通話が途切れた。

まだ夕方だというのに異常な速度で空が暗くなっていく。

「急いでフレア団を止めに行こう!」

「そうだな・・・おれたちも一緒に行ってもいいか?ユウナ」

アマモちゃんとダルスさんの言葉に私は頷く。
仲間がいた方が心強いからだ。


『はい!お願いします!でも・・・ワノ国に行く前に私は船長を・・・ルフィさんを迎えに行ってきます』

私はアマモちゃんとダルスさんと一緒に誘惑の森を去った。


『そういえば・・・あの・・・!捕まえたアクジキングはどうしたら』

「おれが預かる」

ウルトラビーストについて詳しいウルトラ調査隊のダルスさんにアクジキングが入っているウルトラボールを渡した後に手持ちのポケモン(ディアンシー、アシレーヌ、オーロット)を回復させてからモンスターボールに戻した。

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