なんとかビッグマムから逃げ切った私とルフィさんはホールケーキアイランドのどこかの民家に逃げ込んだ。

「ハァ・・・ハァ」

ルフィさんはカタクリ様との戦闘で疲れきっているのか体育座りでゼーゼーと息を切らす。

『ここまで逃げ切ればなんとか・・・っ』

「何のつもり?ユウナちゃん達・・・逃げたきゃもうカカオ島に行けばいい」

『ブリュレさん・・・どうしてその事を?』

「盗み聞いたのよ!!」

ブリュレさんはルフィさんに捕まり身体を縄で縛られおぶされていた。

「覇気は消耗するもんだ。長期戦になればあいつの見聞色も必ず弱くなる・・・!!」

「ウィッウィッウィッ!バカに見えて戦闘の事には頭が回るのね」

「ーーーでもそれじゃダメだ!!・・・・・おれにも見えるかな・・・少し未来」

「調子に乗るなチビ助ェ!!!」

「あいつを越えたい!!!おれ全力のあいつに勝ちてェ!!!10億の男に!!!」

『・・・ルフィさん』

ルフィさんはカタクリ様と再び戦おうとしている。
私は?二人の戦いを見届けるべきなの?


ーーー違う。


私は私の戦いをしなければ。


『ルフィさん!私はホールケーキアイランドに現れたウルトラビーストをポケモンのアクジキングを捕獲しに行きます』

「ユウナ・・・」

「ウィッウィッウィッウルトラビーストって何よユウナちゃん」

ブリュレさんはウルトラビーストの存在をその恐ろしさを知らない。


私はブリュレさんとルフィさんにウルトラビーストについて話始めた。

『ウルトラビースト(UB)とは、私の住んでいた世界のアローラ地方に突如として出現した未知のポケモンの総称です。人やポケモンの脅威となりうる存在として恐れられています。ウルトラホールから繋がる異世界ウルトラスペースに棲む特殊なポケモンの一種でウルトラビーストの持つ危険性は従来のポケモンにおいても上位に位置し、能力上昇のオーラを纏う事でその能力を飛躍的に上昇させ、個々の戦闘力も禁止伝説級に匹敵する程となっているそうです。ウルトラビーストを捕獲しなければホールケーキアイランドに住む人達に襲い掛かる危険性があります。・・・だから私はアクジキングの捕獲に行ってきます!』

私はルフィさんの瞳をしっかり見て話すと「わかった」と頷いてくれた。


『ルフィさん・・・有難うございます』

「ちょっと待って!?それって危険な魔獣なんでしょうユウナちゃん!?」

『はい・・・アクジキングは口に放り込められる物なら何でも喰らい尽くすほどの悪食で、起きている間は常に目の前にあるものを有機無機問わず口の中へ放り込み続けていると言われています。食べたものを一切他に還元せず、ただひたすらに膨大な消費のみを繰り返します』

「何よそれ・・・っ」

「ししし!ビッグマムみてェなヤツだったよな!」

『・・・そうですね』

ルフィさんはホールケーキ城が崩れた後、誘惑の森にてアクジキングに襲われた。
プリンちゃんの能力のお陰で何とか逃げ切れたが、アクジキングは未だに誘惑の森にいるだろう。


ウルトラビーストと戦うのは正直怖い。
だけど私はこの異世界でポケモンを捕獲出来るトレーナーなのだから。


『行ってきます。ルフィさん・・・ブリュレさん』

「おう!」

「・・・っ!ユウナちゃん」

私は眉を下げながら微笑んだ後に民家から出るとモンスターボールを宙に向かって投げた。

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