
ビッグ・マムに会う前にプリンちゃんからこの国の事を教えてもらった。
ビッグマムことシャーロット・リンリン。
ビッグ・マム海賊団の首領にして四皇の1人である大海賊。四皇の中でも唯一の女性だそうだ。
年齢は68歳ではあるものの、子供は85名。
『85人!?』
「えぇ、46人の息子と39人の娘。私は35女なの。そして」
プリンちゃんは前髪を上げるとそこにもう1つの目がこちらを見つめる。
思わずビクッと肩を揺らすとプリンちゃんは直ぐに前髪で目を隠してしまった。
「驚いた?私は三つ目族のハーフなの」
『・・・三つ目族?』
「世界でも希少な三つ目族の血を引いているの。三つ目が真の開眼を果たすと特殊な力が目覚めるらしいけれど私はまだ開眼していない。だから私はママに大切に可愛がられているのよ」
『よく分からないけど・・・プリンちゃんって凄いんだね』
「凄い?・・・そうかしら。気味が悪いでしょ?三つ目なんて」
悲しそうに微笑むプリンちゃんを見ると胸の奥が痛くなる。
周囲に三つ目の姿を隠して生きてきたのだ。
『ううん!最初は驚いたけど怖くないよ!とっても綺麗!・・・むしろ私の方が気味が悪いでしょ。妙な力を持った生き物を扱うし、髪も真っ白になってて、オマケに記憶喪失だなんて』
自嘲気味に笑うとプリンちゃんは慌てて首を左右に振った。
『プリンちゃん。私はプリンちゃんに命を救ってもらったの。貴方に沢山の恩がある。貴方の役に立ちたいし、出来るなら友達になりたいの』
「ーーーッ!」
恐る恐るプリンちゃんの顔を見ると彼女は小さくため息を吐き、私の頭を撫でた。
「バカね。とっくに友達でしょ。私の正体を知ってここまで私を慕うなんて、ほんとバカ」
『ーーープリンちゃんッ』
目に涙を溜めながら抱き締めるとプリンちゃんも抱き返してくれた。
ふと、三つ目からも涙が流れている気がした。
プリンちゃんから詳しくこの国の事を聞く。
ビッグマムが統治する国が「ホールケーキアイランド」。
このホールケーキアイランドの周りには34の島が点在しており、その島国をそれぞれビッグマムの子供たちが大臣として統治してる。
その島国はチョコレートの島であったり、ビスケット、キャンディーの島であったり、全てがお菓子に関連する島ばかりだそうだ。
プリンちゃんの後に続き、恐る恐る部屋に入るとそこには身長8メール以上の巨体の女性の姿とビッグ・マムの力で作られたホーミーズと呼ばれる部下達が笑顔で出迎えてくれた。
「マンママンマ!」
「この子が噂のスーパールーキーなのママ?」
「強そうには見えないねェ」とお菓子のホーミーズが影で話しているのが見えた。
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