ブリュレさんがペロスペロー様と電話で会話している隙に掴まれている髪を引っ張り鏡から抜け出す。

「ーーーあ!ユウナちゃん!?」

私を呼び止めるブリュレさんを無視し、鏡世界にいたイーブイを抱き締める。

周囲を見るとビッグマムの部下達が気絶し倒れていた。
どうやら相棒イーブイが倒してくれたらしい。


『戦ってくれて有難うイーブイ』

「ブイッ!」

笑顔を見せるイーブイに、いいキズ薬を使い体力を回復させてからモンスターボールに戻す。


急いでルフィさんの元へと向かうと鏡世界の壁や床、階段が破壊されており、戦闘のもの凄さが分かる。

「筋肉風船っ!!」

腕に息を吹き込ませ、巨大化させようとしていたがカタクリ様はモチの腕でルフィさんの顔を殴り、身体をモチで捕らえる。

「おわァ〜〜〜!!!」

『ルフィさん!?』

カタクリ様は周囲の物体を餅に変換し、自分の手足の如く自在に操作している。
床までモチになっているようだ。

「やるとわかっている明らかなパワーアップをなぜ黙って見てなきゃならない。おい麦わらのルフィ。言っておくがおれはお前を見くびっちゃいない!!!」

「え!モチ!?」

「加々見モチ!!!」

「やべェ!!あんなモチに潰されたら生き埋めだ!!!」

「あぁ・・・窒息だ・・・!」

『やめてくださいっ!カタクリ様!!』

泣きそうになるのを堪えながらカタクリ様の足元にしがみつき説得するが上から落ちてくる巨大なモチはルフィさんの身体を飲み込んでしまった。


ドスン!!ドスン!


「うわァーーー!!」

『ルフィさん!!・・・そんなっ』

覚醒したモチモチの実による圧殺技。
地面や壁などを複数の巨大な餅の触手に変え、その大質量を様々な方向から叩き付け、相手を押し潰した。


私は恐怖と悲しみから顔を青ざめ、膝を床に付けて涙を流す。

『ーーーっ!』

「悪かったなこんな決着で・・・少しイラ立ってたんだ。お前に手間取っていたせいで今日のメリエンダ(おやつの時間)を40分も過ぎている」


バン!!バン!!


床を叩くルフィさんの手に気づいた私は加々見モチに潰されているルフィさんの手を掴もうと駆け出そうとした瞬間、カタクリ様の腕に捕まってしまった。

『いや!放して下さいっ!!』

「・・・やがて楽になる。パティシエ!!」

「はっ!!!」

遠くで待機していた三人のパティシエ達は巨大なドーナッツとティーポットを駆け足で運んできた。

「本日のおやつはどうなる事かと!!!」

「3時には手抜かりなく待機しておりましたが」

「毎日定刻にメリエンダされる完璧主義のカタクリ様の遺憾お察し致します!!実はお紅茶の方が40分経ちすっかり冷めてしまい・・・・・!!」

「アイスティーで構わない」


カタクリ様は私を抱えたままモチモチの実の能力でナニかを造り始めた。
どうやら社のようだ。


「本日のメリエンダは甘いチョコと生クリームたっぷりのドーナッツです。カタクリ様」

「糖分こそ力の源!!摂取する。何人たりても社に入れるな・・・」

「勿論です。お邪魔など一体誰が!!ごゆっくり」

『嫌・・・放して下さいっ!』

暴れる私の体を拘束し、そのままモチで出来た社の中へと連れ込まれてしまった。

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