身体の動きを封じている餅から抜け出そうとするが引っ付き取れない。

無力な自分に嘆きそうになるとウエストバッグに入っていたモンスターボールが光を放ち、中からイーブイが姿を現した。


「ブイ!!」

『・・・イーブイ』


私を守るようにビッグマム海賊団を威嚇するイーブイに対してマスカルポーネ達は「アハハハ弱そうなウサギね!」と笑っていた。

『イーブイ!私に向かってめらめらバーン!』

「・・・ブイ!」


炎タイプの技めらめらバーン。相棒だけが覚える専用の相棒技だ。
(※ポケモンレッツゴーイーブイ参照)


イーブイは身体に炎を纏い私の身体に張り付いている餅に対して体当たりをすると、餅は焼け焦げ、固まるとボロボロと崩れた。

『やった!』

「ブイ!」

「「なにィ〜〜〜っ!!?」」

マスカルポーネとジョスカルポーネは目を見開き叫ぶとブリュレさんは「私達の邪魔をする気!?ユウナちゃん!!」と声を上げた。

『ーーーっ!・・・ブリュレさん』


記憶喪失になっていた所をビッグマム海賊団に助けられとても感謝している。


だけどーーー私の大切な人達を傷付けることは許せなかった。


『私は傘下を辞めました』

敵を見据え一瞥する。

「・・・っ!ユウナちゃん・・・」

ブリュレさんは眉を下げ、切なそうに私の名前を呟いた。


『・・・戦うよイーブイ』

「ブイ!」


ルフィさん達を傷付ける人達を許さない。


そう心の中で呟きながらイーブイに技のサインをする。

『イーブイ!ブイブイブレイク!』

「ブイッ!!!」

「きゃあああ!?」「うわあああ!?」

マスカルポーネとジョスカルポーネに対して強烈なタックルを当てると二人は後方へと吹き飛んでいった。


『スピードスター!』

まだ残っているビッグマム海賊団の手下に対してイーブイに技の指示をする。
星型の弾を敵にぶつけると叫び声と共に次々と倒れていった。


「やめて!ユウナちゃん!!!」

『・・・っ!ブリュレさん・・・私は貴方達の敵で貴方達を許すことは出来ないんです』

「・・・ユウナちゃんっ」

ルフィさん達がお茶会を台無しにしたが、先にヴィンスモーク家を騙し殺そうと企んでいたビッグマム海賊団の方が酷いのではないか。

その事を私に隠し、大切な仲間達を船を傷付けたことに怒りと悲しみを感じているとブリュレさんは涙を流し始めてしまった。


「私はユウナちゃんとカタクリお兄ちゃんにずっと一緒にいてもらいたかったの・・・っ」

『・・・』

私に黙って嘘をついていた。
ルフィさん達が来たことを知らせなかったのもそれが理由か・・・。


唇を噛み締めると血の味に眉を顰める。


ーーー異世界人でありFallである私はカタクリ様とずっと一緒にいることなど不可能なのだから。


『無理ですよ・・・』

「そんなことっ!」


その時、ルフィさんの叫び声が聞こえてくる。


ルフィさんを蹴り飛ばし、土竜という槍で攻撃するカタクリ様に対して私はイーブイに技の指示をしようとした瞬間、ルフィさんの声が響き渡った。

『いきいきバブル・・・』

「ユウナ!!手ェ出すな!!!」

『え・・・でもルフィさん・・・きゃあ!』

床が餅に変わり、私とルフィさんの足元に巻き付く。

「柳モチ」

体勢を崩したルフィさんはカタクリ様のモチで出来た無数の足の蹴りを背中に食らい、私はブリュレさんに首もとを掴まれ身体を拘束されてしまった。

「こんな所で死ぬ気はねェとお前は言うが遺言はそのくらいでいいか?」

「・・・・・!!こんな所で死ぬ気はねェよ!!!」

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