
ーーー鏡世界。
壁に叩きつけられ、餅で身体を捕らえられている為に鞄からモンスターボールを取り出せずにいた。
頭を打ったようで、ポタリ…ポタリ…と額から落ちる血は床を濡らしていく。
「生きてたのかペロス兄」
「くくく!!かろうじてな!!」
どうやらカタクリ様の電話相手はペロスペロー様だったようだ。
ペドロさんの自爆攻撃で右腕を欠損する重傷を負ったが無事のようだ。
「今ママと一緒に船を追ってる。しぶとく逃げてやがる!!」
「状況はわかった」
「何ともくだらねェ最後だったよ。ペドロの奴はよ!!オイ聞いてるのか麦わらァ!!!」
『ーーーっ!』
血を流しながら倒れているルフィさんの姿を見て怒りと悲しみが沸き上がって来る。
だけどここで泣いたらこの人達にバカにされてしまうだけだと唇を噛み締めた。
「・・・・・おいブリュレ」
「フガ・・・・・!?」
気絶していたブリュレさんはカタクリ様に呼ばれ目を覚ます。
「ああ・・・お兄ちゃん・・・・・!!」
「いつまで寝てる気だ。お前が寝てちゃあ兵達が移動できない。威勢よく船員達を守ったかと思えば船長はこのザマだ・・・!!兵士を連れてって船に火でもつけて来い!!まだ無事な様だ」
「わかったわお兄ちゃん!」
「ブリュレ姉ちゃん!!麦わらの船に続く鏡が1枚あった!!あと1、2枚ありそう!!」
ビッグマム海賊団の部下とビッグマムの息子娘の蛇首族
ーーーマスカルポーネ達が鏡を抱えながら走ってくる。
「よし行こう。家事で慌てふためいてる所を叩き潰されたらいい!!ウィ〜〜〜ッウィッウィッウィッ」
船を燃やそうと考えているブリュレさん達を睨み付けながら『やめて!!』と叫ぶとこちらを振り向いた。
「ーーーん?」
マスカルポーネ達はこちらを振り向き「「キャハハハ」」と笑い出す。
『ーーーっ!』
その瞬間にルフィさんは腕を伸ばし、鏡を割ろうとしたが避けられてしまった。
「鏡をよこせ!!!あいつらに手ェだすな!!!」
「わァ!!」「きゃあー!!」
マスカルポーネ達を睨み付けながら走り出すルフィさんに対してカタクリ様は餅の足でルフィさんの頭を叩きつける。
「おれとの一騎打ちじゃねェのか?麦わら」
「「キャハハハ!!」」
「ぐぎぎ!!」
「お前こそウチの可愛い弟や妹達に・・・・・!!手を出すな!!!」
「わ!!うわ!!」
『ルフィさん!』
カタクリ様の餅で出来た無数の足をバク転で回避するルフィさんは傍に落ちていた鏡の欠片を取り、サニー号にいるナミさん達に話し掛けていた。
船にある鏡をすべて割るように指示しているようだがブリュレさんとマスカルポーネ達は既に火の矢を放ち「ウィッウィッウィッ!!」「「アハハハハ!!」」と笑っていた。
「このォ!!!ウブッ」
ルフィさんは止めに掛かるがカタクリ様の蹴りを食らい吹き飛ばされると鏡の破片からナミさんの声が聞こえてきた。
「ルフィ!?大丈夫!?」
「早く割れ!!全部!!敵がそっちへなだれ込むぞ!!こいつ1人に集中させてくれ!!」
「ーーーもしもしごめんルフィ、ユウナ。私達もう・・・ダメかも・・・」
「もうダメって何だよ!!!そっちで何が起きてんだ!!!おい!!お前らァ!!」
『・・・っ!』
ルフィさんは鏡の破片に話しかけるが一向にナミさんからの返事がない。
一体何があったのかと焦っているとカタクリ様が持っていた電伝虫 からペロスペロー様の声が聞こえてきた。
「こちらペロスペロー!!おいカタクリ!こっちは全部片付いたぞ!!」
「え!!おいナミ!!ブルック!?キャロット!?」
「・・・・・あら・・・今船に攻め入る所だったのに・・・・・!!中止だよお前達!!どうやらもう船は海に沈んだみたいね」
「え!?変ね姉さん。鏡の向こうは海中には見えないわよ?」
パリィン!!
急に鏡が割れ出した。
どうやら船にいた皆は無事のようで船長の命令通り次々と鏡を割っているようだ。
「きゃあ割れた!!姉さん急に鏡が!!」
「見て、たぶん船に通じる鏡が次々に!!」
「どうなってんの!?」
「姉さんこれは・・・」
「生きてるのかしら!変ね」
「船が沈んで水圧で割れたんだきっと!!アハハハ」
ルフィさんは鏡の破片を持ってここから離れるように走り出す。
きっとナミさん達から連絡があったんだ。
それに気づいたカタクリ様もルフィさんを追うようにモチモチの実の能力を使い出す。
ーーー急いで止めないと!
私の身体を捕らえている餅から抜け出そうと足掻いた。
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