「「ペドロォ〜〜〜!!!」」

ペドロさんはペロスペロー様を巻き込み自爆した。
それにより、ブルックさんとチョッパーさんは一命をとりとめ、サニー号の飴による拘束も無くなった。


『ーーーっ!』

ペドロさんはその身を犠牲にして私達を救ってくれたのだ。
涙を流していると甲板からキャロットちゃんの悲痛な叫びが聞こえてくる。


「ペドローーー!!!」

「ダメよキャロット!!」

ペドロさんの元へ行こうとしているキャロットちゃんをナミさんは涙を流しながら引き止める。

「助けられたのよ私達!!!たった今まで助かる確率は0だった!!」

「ウウ・・・!!」

「飛べるのか!?ナミ!!」

「準備は出来てる!!」

「出航だ野郎共!!!この一瞬をムダにしたら!!ペドロに合わせる顔がねェ!!!」

『ーーーはいっ!』

目元を手で擦って涙を拭う。

泣いてる時間すら無い。
ペドロさんの覚悟に報いるべくルフィさんはクー・ド・バーストで出航することを選んだのだ。


ビッグマムやペロスペロー様、カタクリ様らの存在によって助かる確率が一切なかったがペドロさんのおかげで存命したのだから。

『チョッパーさん!!ブルックさん!!』

肩を擦り、『目を覚まして下さい!』と声を掛けると意識を取り戻したチョッパーさんとブルックさんはゲホゲホと咳をしながら起き上がる。

「あれ!?・・・ゲホ、ユウナ・・・ジンベエ」

『・・・良かった』

一命を取り止めたチョッパーさんとブルックさんの姿に喜んだ私は二人に抱きつくと「「ユウナ〜〜〜っ!!!」」と涙を流した。


「帆はそのまま!!北西に向けてクー・ド・バースト!!」

「やり方を言え!!!わしがやる!!!」

『私が説明します!』

慌ててジンベエさんの元へと向かい、舵、特殊装備のレバー操作の説明した。


思い出せる範囲の説明をすると頭が割れるように痛くなる。
昔の記憶を思い出そうとするだけで頭が痛いだなんて・・・!


『・・・っ!』

「ようわかった!ユウナくんは休んでおれ」

『でも・・・』

「はい!ここは私達が手伝いますので」

「ユウナは船から落っこちないように柵に掴まってるんだぞ!」

ブルックさんとチョッパーさんの笑顔を見て私はホッと息を吐き、頷く。
ジンベエさんが操舵をやり、ブルックさんとチョッパーさんがその手伝いをするようだ。

三人の後ろ姿を見つめながら船から落ちないように柵に掴まっていると甲板からキャロットちゃんの叫び声が聞こえてくる。


「出ていけビッグマム海賊団!!エレクトリカル!!!」

キャロットちゃんは手に電撃を纏いながらカタクリ様に殴り掛かろうとしているが、避けられ脚で背中を踏みつけられた。

「おれがいる以上出航などさせねェ!!!」

「きゃあ」

『キャロットちゃん・・・っ!』

慌てて階段から飛び降り芝生に着地する。


モンスターボールを投げようとしたら先にルフィさんがゴムの腕を伸ばし、カタクリ様に殴りかかった。

「キャロット!!」

ルフィさんはキャロットちゃんを助けるために拳を撃ち込むが見聞色に優れているカタクリ様は身体を餅に変えて攻撃を避けた。

「船は出す!!!この船の船長はおれだ!!!」

「おれを追い出す実力がありゃいいな」

「ゴムゴムの・・・!!象銃!!!」

武装色を纏った巨大な手でカタクリ様の身体を掴んだ。

「ーーー成る程・・・確かにそうすれば他に手出しは出来ねェ・・・だが」

『・・・え』

カタクリ様が伸ばした餅の腕に捕まった私の身体は身動き一つ出来ない。

『ーーーっ!』

苦しくて息を漏らすとルフィさんの叫び声が聞こえてくる。

「ユウナを放せ!!」

絶対に放す気がないとでも言うように私の身体は餅の腕に締め付けられる。


「ケェ〜〜〜キ!!!」

サニー号がクー・ド・バーストで空へと逃げようとした瞬間に海岸から来たビッグマムにより船を掴まれ、爆風から起き上がったのはビッグマム海賊団の長男ペロスペロー様だった。

「畜生・・・ヒヤリとしたぜ・・・キャンディアーマーが全壊とは・・・」

その姿を見たナミさんとキャロットちゃんは涙で顔を歪ませる。

『そんな・・・っ』

私も悲しさと悔しさ、痛みと憎しみから涙を流すと芝生の甲板にあったドレッサーからブリュレさんが姿を現した。

「お兄ちゃん!!」

「・・・っ!バカ来るな」


『ルフィさん!!』

ブリュレさんはカタクリ様を心配して見に来たようだ。
私は咄嗟にルフィさんに声を掛けると理解したのか頷き、ブリュレさんの首元を掴む。

とにかく今は船にいるカタクリ様を何処かへ行かせなくてはならない。
この船にカタクリ様が残れば皆に危害を加えるかもしれないからだ。

「ユウナ・・・っ!いいのか」

『はい!ルフィさん・・・っ』

「・・・わかった!!!」

餅により動きを封じられているから私もルフィさんとカタクリ様と一緒に鏡の世界へ行くことになるだろう。

「キュキュ!」

「プジーン!」


ポケモンのミミッキュとパンプジンが姿を現し、私の身体に引っ付いている餅をシャドークローで斬り裂こうとしているが無理のようだ。

「貴方達はナミさん達をサニー号を守って・・・っ」

「キュキュッ」

「プジ〜ン・・・ッ」

涙を浮かべながら頷くミミッキュ達の姿を見た私はそっと微笑む。

「ナミ!!!ジンベエ!!ブルック!!チョッパー!!キャロット!!!必ず戻る!!!後は頼んだ!!!」

「「「「え!?」」」」

サニー号を囲んでいたビッグマムの海賊船は一斉に砲撃を始めた。
ジンベエさんが操舵をし、ブルックさんとチョッパーさんが叫んだ。

「ゆくぞ!!!」


「「クー・ド・バーストォ〜〜〜!!!」」


掛け声と共にサニー号は空へと飛ぶ。その瞬間、カタクリ様のモチモチの実の腕に引っ張られ、私はルフィさん達と共に鏡世界へ引き込まれた。


「「「「わぁああああああ!!!」」」」

「「「麦わらだァ〜〜〜!!」」」


鏡世界へ引き込まれると大勢の敵兵の姿が見える。
ルフィさんとカタクリ様は身体を回転させ鏡世界の床に着地した。

「・・・・・うまくやったな」


『ーーーっ!』

私はというと未だにカタクリ様のモチモチの実の腕に掴まっており、逃れようと身体を動かすとそのまま鏡世界の壁に身体を叩きつけられた。

『ーーー・・・あっ』

衝撃と痛みから声を漏らすとルフィさんは怒り声を上げる。

「ユウナっ!!!」

『・・・大丈夫・・です』

私のことは気にしないでと。そっと微笑むとルフィさんはグッと唇を噛み締めた。

「・・・っ!ここなら存分に戦える!!」

カタクリ様を睨み付け、船への通路の鏡を拳で叩き割った。

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