ナミさんとジンベエさんはサニー号を出航させるために準備を始めようとしているが、海岸はビッグマム海賊団の軍艦で包囲されている。


このままでは逃げられないと焦っているとナミさんに肩を叩かれた。

「大丈夫よ!ユウナ」

『・・・ナミさんっ』

「じゃが海岸はビッグマムの船に包囲されておるっ!」

「クー・ド・バーストで逃げましょう!」

「クード・・・何じゃと!?」

「一キロ飛べるのこの船!!普通に出航してたらビッグマムに船沈められちゃう!!」

サニー号に備わっている特殊装備、風来・バースト(クー・ド・バースト)で逃げるらしい。

「私はコーラ樽をセットして来るから!」

船尾の大型砲門にあるコーラ樽3つ分のエネルギーを衝撃波として放出する緊急加速装置の準備をしにナミさんは走って向かう。
燃料消費は激しいが、1km空中を飛ぶことができるらしい。


私とジンベエさんは縄を引っ張り、錨を引き上げていると何処からか現れたミミッキュとパンプジンが錨を上げるのを手伝ってくれた。

『貴方達・・・!』

「キュキュ」

「プジ〜ン」

ミミッキュとパンプジンの助けにより早く錨を上げることが出来た。

私はお礼を言ってから、飴で固められているブルックさんとチョッパーさんに声を掛け続ける。

『ブルックさん!チョッパーさん!!』

「おいブルック!!チョッパー!!意識はあるのか!?脱出が叶ってもお前達が死んでは・・・!!」

『ーーーっ!』

やはり飴で固めた張本人、ペロスペロー様をどうにかしなくてはいけないようだが、彼は懸賞金7億ベリーの実力者だ。

戦うべきか、戦って勝てるのかと頭を悩ませていると南西の海岸を囲むように続々と軍艦が集まり始めているのが見える。

「散々じゃのう海から軍艦」

『・・・っ!陸からはビッグマム』

ビッグマムを睨み付けると芝生の甲板で戦っているルフィさんの叫び声が聞こえてくる。どうやらカタクリ様に殴られ吹き飛ばされたようだ。

『ーーールフィさん!』

「危険じゃ!」

加勢に向かおうと柵を乗り越えようとした瞬間にジンベエさんに肩を掴まれ止められる。


『でも・・・っ!きゃ!?』

その瞬間、船が大きく揺れた。

どうやらペロスペロー様のペロペロの実の能力により、大量のキャンディを海から出現させ、サニー号を拘束してしまったようだ。

私の身体はジンベエさんに支えられて転倒せずにすんだ。

『あ・・・有難うございます』

「あァ、じゃが・・・困ったことになった」

南西の海岸の方を見るとペロスペロー様が口を大きく開けて面白そうに笑っていた。

「は〜〜〜っ!はっはっはキャンディウェイブ!!私は完璧主義なのだ!!!」

「あそこだ!!あいつ〜〜〜!!」

「何このアメ!これじゃクー・ド・バーストできない!!」

「くっくっくっく」

『ーーーっ!』

愉快そうに笑う彼に対して船の柵を握り締めて叫んだ。

『ペロスペロー様!ブルックさんとチョッパーさんを元に戻して下さいっ!』

ツラくて悲しくて涙を堪えながら懇願するとペロスペロー様はフンッと鼻を鳴らした。

「ユウナ・・・っ!裏切り者の言葉など聞きたく無い!!お前らはママに潰されるのが先か!!?砲撃で沈むのが先か!!」

『ーーーっ!』

今まで優しかった人とは思えない残忍でサディスティックな彼に対して私は酷く傷付いた。


・・・そうだ。


私の意志で裏切ったんじゃないか。
もう彼らは私の敵なのだ。


ーーー・・・戦うしかない!


私はペロスペロー様を睨み付け、モンスターボールを手にし、投げようとした瞬間に海岸にいたペドロさんがペロスペロー様に距離を詰め、剣を振るった。


「おっと!!そこで何をしてるペドロ〜〜〜っ!!!」

だが、ペロスペロー様はスティックで剣の刃を防ぎ、ペドロさんを地面に叩きつけ足で踏みつけた。

「くくく、おいおれの懸賞金額を知ってるか?・・・7億だ!!貴様ごときに・・・!!え!?」

「これでお前の魔法は全て解けるよな・・・」

「爆弾!?よせ貴様何を考えてる」

その様子を見ていた私は息を飲み、キャロットちゃんは声を上げた。

「ペドロ!?」


「さらばだ!!」



ドン!!


「「ペドロォ〜〜〜!!!」」



世界を夜明けに導く者たちと信じ、ペロスペロー様を巻き込み自爆した。

『ーーーっ!ペロスペロー様の能力のアメが溶けていく!!』

「何ちゅうマネをペドロ・・・!」

「ぶへほゲホゲホ」

「ぶわァ〜〜〜じ・・・死ぬがと思った〜〜〜!!!」

『ブルックさん!!チョッパーさん!!』

涙を流しながら彼らに駆け寄る。


ブルックさんとチョッパーさんは一命をとりとめ、サニー号の飴による拘束も無くなった。


ペドロさんはその身を犠牲にして私達を救ってくれたのだ。

『・・・ペドロさんっ』

何も出来なかった無力感と悲しさから一筋の涙を流し、両手をきつく握り締めた。

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