ズシー・・・ンズシー・・・ン



背後から剣で樹木を薙ぎ払いながらビッグマムが襲い掛かって来る。

「ウェ〜〜〜ディ〜〜〜〜〜ングケ〜〜〜キ!!!」

「「「うわあああ!!!」」」

誘惑の森を抜けると海岸が見えた。ルフィさん達のサニー号と呼ばれる海賊船が停泊している。


だが、その甲板にはカタクリ様ーーービッグマム海賊団が待ち構えていた。
どうやら先回りをされてしまったようだ。

「ブルック!?チョッパー!?何だアレ!!!」

『・・・飴で固まっているっ!』

全身を飴でコーティングされているブルックさんとチョッパーさんの姿が見える。
あんな事が出来るのは一人しかいない。

『ペロスペロー様の能力!』

呟くとペドロさんは反応し頷いた。

「あァ!厄介な奴に先回りされたなカタクリ!!・・・ペロスペロー!!!」

必死に走りながらサニー号へと向かうと甲板にいたカタクリ様と一瞬だけ目が合い、ビクッと肩を震わせた。


いつも気高く冷静で強くすべてが完璧な人間。
シャーロット家の最高傑作と呼ばれている。
冷静沈着で感情を表に出すことは極めて少なく、状況を見て自分に出来る最善を尽くす。
弟妹からの信頼も厚く、ビッグマムが指揮をとれない有事の際は長兄シャーロット・ペロスペローと共に彼が海賊団の指揮を執り陣頭に立つこともあるようだ。


「フフフ!!よくぞここまで逃げ延びた・・・感動したよ!!キャンディメイデン!!ただの壁じゃない事は一目瞭然だろう!!!」

拷問器具「鉄の処女」を模したキャンディの壁が現れた。
私達を捕らえようと鋭い針で襲い掛かってくる。

「ゴムゴムの!!」

『ルフィさん待って!私がやります!』

ここで彼に無駄な戦闘をさせ、疲弊させるわけにはいかない。


代わりに戦うと言い、鞄からモンスターボールを取り出すとルフィさんは「頼む!!!」と頷いてくれた。

『はい!出て来てリザードン』

「ガァウッ!!!」

モンスターボールから出て来たリザードンと共にZリングにZクリスタルを嵌め、技を唱える。


ーーー飴は熱に弱い!


『ダイナミックフルフレイム!!』

「ガァウウウウッ!!」

Zパワーによりリザードンの口から燃えさかる 炎を吐き出し全力でキャンディメイデンにぶつけると飴で出来た壁は高温の熱に耐えきれず爆発した。


「おお!」

「炎!?」

「わー!」

「きゃっ!!」

ドロドロに溶けた飴がナミさん達に降りかかろうとしている。
慌ててリザードンにエアスラッシュを指示し、鋭い風の刃で飴を粉砕する。

『有難うリザードン!』

「ガァウルルッ!」

リザードンは私を背中に乗せて飛行し、先にサニー号のバルコニーへと降ろしてくれた。

芝生の甲板にいたカタクリ様に攻撃されるかと身構えたがどうやら見逃してくれたようだ。

一旦リザードンをモンスターボールへ戻し、急いで飴で固まっているブルックさんとチョッパーさんの元へと向かうと海岸で戦っているルフィさんの声が響き渡った。

「火拳銃!!!」


ガキィン!!!


カタクリ様のモチモチの実の能力で出来た巨大な拳とぶつかり合い激しい音が鳴り響く。

「ルフィ!!カタクリを船から追い出せ!!わしらはとにかく船を出す!!」

「任せろ!!鏡を通って来たんだな!!?ゴムゴムの〜〜〜!!鷹銃乱打!!!」

ゴムの伸縮を加速させ、無数の拳を機銃の如く連射し、攻撃するが少し先の未来が見えるカタクリ様は身体を餅に変化させ攻撃を避けていた。


流石、懸賞金10億超えだ。
と感心しながら元旦那様であるカタクリ様を走りながらそっと見る。


何故私みたいなのがあんなにカッコよくて素敵な人と結婚出来たのか不思議だ。
離婚届を書いていないから私達の関係はまだ夫婦なのだろうか。
というかこの世界には離婚届なんて物があるのだろうか。
やはり本人に一言ルフィさん達と共に行くと告げるべきなのだろうかと余計な思考を巡らせる。


階段を上りブルックさん達の元へと向かう途中でビッグマム海賊団のチェス戎兵が槍を持って襲い掛かってきた。

『ーーーっ!』

紙一重で、槍の突きから身をかわすが手加減抜きで打ち込まれる一撃に着ていたドレスの裾が破れる。


やはりこんな服では戦いにくく動きずらい。


一旦体制を立て直す為に即座にバク転で後ろへ回避する。

「なっ・・・!」

チェス兵は私の身軽な動きに驚いたのか一瞬の隙が出来た。


ハイヒールを脱ぎ捨てて素早い動きで敵の懐に入り込み、勢いよく敵の腹に蹴りを入れようとした瞬間、チェス兵の身体に何かが当たった。

『ーーーっ!』


ーーー今のはジェリービーンズ


チェス兵の呻き声を上げ隙が出来た。
腹を蹴り飛ばし、後方に吹き飛ばす。

「ーーーうわっ!」

壁に叩きつけられたチェス戎兵は起き上がらず気絶したようだ。

接近戦に冷や汗をかいたが、毎回ポケモン達に助けて貰うわけにはいかないと思い一人で戦ったが。


『・・・カタクリ様』

ルフィと戦闘している中でも、私の事を気にしてくれていたのだろうか。
脱ぎ捨てたハイヒールを履き直し、ブルックさん達の元へと走り辿り着いた。


『ブルックさん!チョッパーさん!!』

駆け寄ると身体全体を飴で固められており、身動きも呼吸も出来ないようだ。


リザードンの炎で溶かして助けられるのか?


ドロドロに溶けてしまうのではと顔を青ざめながら考えていると、サニー号にナミさん、ジンベエさんが乗り込み、出航の準備を始めた。

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