誘惑の森の主キングバームはプロメテウスの炎に焼かれてしまった。
一緒にいたポケモンのオーロットを助けるためにモンスターボールで捕まえてしまったがこれで良かったのだろうか。


オーロットは最初に私と行くのを拒み、キングバームと共にいることを望んでいたのに。


モンスターボールに入れば私の言うことしか聞かなくなる。
それがモンスターボールに囚われたポケモンの運命。
モンスターボールに支配されトレーナーの言いなりになる・・・。
ポケモン解放の為にプラズマ団の一員になり悪事に手を染めてきたというのに。
これでは昔と変わっていないではないかと嘆く。


『・・・ごめんなさい』

一筋の涙を流しながら燃える森を後にし、ルフィさん達を追い掛ける。

必死に走るが一向に森を抜けられず、食いわずらいを起こしているビッグ・マムはどうやらウェディングケーキを求め暴れまわっているようだ。

「ユウナ!あの木のお化けはどうしたの?」

ナミさんに尋ねられモンスターボールを見せると話を聞いていたキャロットちゃんは「ゲットしたんだね!」と走りながら笑みを見せる。

『・・・うん』

「どうしたの?」

『・・・無理やり捕まえて来ちゃったから・・・これで良かったのかなって』

「そうね・・・でもあのままキングバームと一緒にいたら殺されてたわ」

「そうだよ!ユウナが助けたんだよ!!」

ナミさんとキャロットちゃんの言葉に頷く。
これで良かったと自分に言い聞かせているとキャロットちゃんは叫んだ。


「あ!この川見覚えがあるね!!」

「でもあの橋は壊れてたハズ!!森が敵なら何も信用できないわ・・・!!こいつら私たちを騙す気なんだから。裏を返せばここはあの場所じゃないって事よ。ローラのビブルカードももう通じないし!!」

「ママ本人が真後ろにおってはな・・・!じゃがそのエサをやめるなナミ!」

「うん!」

クリマタクトから雷雲を産み出すとゼウスは「んまいんまい」と言いながら食べ始める。

『ゼウスをビッグ・マムの元に帰したら逃げられないですっ!』

ルフィさん達が逃げられるように時間を稼ぐしかない!とモンスターボールを手に取ると後ろからビッグ・マムの叫び声が響き渡る。

「戻って来いゼウス〜〜〜!!!」

戻ろうとしたゼウスに対してナミさんはクリマタクトから巨大な雷雲を産み出すと目をハートマークにさせた。

「おい太陽!!お前よくも木のやつ燃やしたな!?ゴムゴムの・・・!!鷹銃乱打〜〜〜!!!」

武装色硬化で放つJET銃乱打だが、プロメテウスには効果が無いようだ。

「何だァ!?武装色が効かねェんなら自然系より厄介じゃねェか!!」

「早う橋を渡れお前達、槍波!!!群雨!!!」

「ギャー!!!」

プロメテウスは水の槍を受けると悲鳴を上げ始める。
それを見たルフィさんは「効いた!!」と驚いた。

「当然!!奴は凝縮された炎の化身!!大火事が喋っとると思え!!」

一瞬の隙に距離を詰めビッグ・マムの息子たちや部下が襲い掛かってくる。

「はぐれちゃならん!!二度と会えんぞ!!!防御に徹し走れ!!」

ジンベエさんの言葉に皆は頷く。敵は既に追い付いている。


ーーー戦うしかない!


鞄から草のZクリスタルとZリングを取り出した。
Zワザとは、トレーナーの思いをポケモンに重ねて互いの全力を解き放つことで炸裂する、バトルで1度限り使える絶大な威力の技だ。
使用するには「Zリング」と「Zクリスタル」という2種類のアイテムが必要で、トレーナーはZリングにポケモンのタイプに応じたZクリスタルをはめ込み、ポケモンにも同じZクリスタルを持たせる事で発動可能になる。


モンスターボールからオーロットを出し『オーロット!私に力を貸して!!』と叫ぶと赤い目を潤ませ「オーロッ!」頷いてくれた。


草Zクリスタルを渡し、踊り始める。


ーーーオーロットはZパワーを身体に纏う。解き放つ全力のZワザ!


『ブルームシャインエクストラ!』

Zパワーと共に光を吸収し、周辺の草花の生命力を活性化させる程のエネルギーを放ち、最後に開花を彷彿とさせる爆発を引き起こす。

地面が抉れ土煙が舞った。

「何今の技っ!?」

「綺麗〜!」

ナミさんとキャロットは目を見開かせ、ルフィさんは呆気に取られていた。

「すげー威力だな!!」

「この威力なら・・・全滅もあり得ないか!?」

『・・・ビッグ・マムは!?』

「直撃の筈・・・!おそらくあのデカイ穴の底!!」


ズシーン!!ズシーン!!


何かがこちらに来る音が森中に響き渡る。

「ムリかやはり!」

姿を現したのはビッグ・マムでは無く、誘惑の森のホーミーズを捕食しながらこちらに向かって来る巨大な生物


「ドカグイイ!!」


腹部にとてつもないほどの大口を持ち、さらにその口からは竜の首のように鋭い牙口がある2本の舌が伸びている魔獣

ーーーアクジキングの姿があった。

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