マザー・カルメルの写真を叩き割られたショックにより、ビッグマムは涙を流しながら叫び始めた。
周りいた客人達は叫び声に堪えきれず次々と倒れていく。
凄まじい叫び声。
耳栓をしていなかったら鼓膜が破れていただろう。


私はパンプジンやミミッキュ達に守られながら様子を窺うと、ベッジは部下と共にビッグマムにランチャーを向け放った。


後に知ったことだが、あのランチャーは科学者シーザー・クラウンが作った殺人兵器KXランチャーといい有機リン系の猛毒ガスを直接体内に入れ相手を殺す物らしい。


膝を擦りむいて血を流し、衰弱している今ならビッグマムを殺せる可能性がある。
ベッジ達はそれを狙っていたのだ。


飴で拘束されていたジェルマの方を見ると彼らはプリンちゃんの新郎様に助けてもらっている。
無事に助かりそうだとホッと息を吐くと、スムージー様の声が響いた。

「おい!!誰かベッジ達を止めよ!!!おのれ裏切りおって!!」

「あばよビッグ・マム!!!」

部下と共にベッジは3本のKXランチャーを泣き崩れ放心しているビッグマムに向けた。
ビッグマムは衰弱し、会場の誰も動けない5秒以上の時間KXランチャーはその時最大の効果を示し死ぬ。


・・・そのはずだった。


再びビッグマムは叫びだし、ランチャーが当たる寸前で破裂してしまった。
その様子を見たベッジは目を見開き叫んだ。

「作戦失敗だァ!!!」

その言葉に私は放心した。
今のでビッグマムを倒せなければ今後どうやって倒せば良いのだろう。
それにこの状況は非常に危険で・・・


そんな事を考えていると、走ってきたベッジに手を掴まれ「退散だ!!鏡へ行くぞ!!!」と引っ張られる。


鏡へ・・・まさかブリュレ様の能力を利用しているのかと焦ったがルフィさん達もベッジの言うとおりに鏡へ向かっていく。

鏡の中へと入ろうとした瞬間、ビッグマムの叫びの風圧で鏡が粉々に割れてしまった。


「「「「「え〜〜〜〜〜!!?」」」」」


ここは屋上、逃げ場は無い。
ビッグマムの子供達や部下が私達を取り囲む。戦っても勝ち目は・・・無い。


絶望しているとベッジが中指と小指を上げて叫んだ。

「城イン・フォラ・グレーセ!!ひとまず中へ!!連合軍っ!!大頭目(ビッグ・ファーザー)!!!」

巨大な城が地面から姿を現した。
シロシロの実最大の能力であり、全身の至る所に砲台がある。
巨大だからこそ敵の攻撃も受けやすいが、防御力自体も大砲の砲撃程度なら全く効かないほどには強固のようだ。

「城の中へ入れーーー!!」

ベッジに連れられ巨大な城の中へと入るが、ルフィさんの仲間がスムージー様、ダイフク様、オーブン様達に掴まってしまった。
ルフィさんが助けに行こうとするのをベッジが止めさせ、私にも止めるように言ってきた。

『ルフィさん・・・!今貴方が捕まってしまったら』

「だけどよォ・・・っ!!?」

「キュキュ!」「プジーン」とミミッキュ、パンプジン、シャンデラもルフィを技で引き止める。
ミミッキュ達はゴーストタイプなのでルフィの攻撃は効きはしない。ポケモン達は強いから私が心配する必要は無さそうだ。


ルフィさんを引き留めていると、ジェルマがスーツに身を包みルフィさんの仲間を救出する姿が見えた。

「あいつら・・・!!!」

『ジェルマ66』


北の海の海遊国家「ジェルマ王国」が保有する科学戦闘部隊。科学力に長けており、空中に生身の人間が立てる謎の靴など興味深いアイテムを一部の構成員が持っている。
更に『毒を操る』『電気を操る』『高温の光(炎)を操る』『怪力を誇る』など、超人系悪魔の実のような特殊な能力を身につけているのも特徴的だ。


無事に城へと入った仲間達を見たベッジは玄関を締め、ビッグマムに対して砲撃をする。

だが、それはペロスペロー様の飴の能力で防がれてしまった。

「ペロリン♪あ〜痛かった・・・ジェルマもグルなのか?覚悟しろよ貴様ら」

「別方向から弾がつきるまで撃ってやる!!!」

砲撃しようとした瞬間、大砲が爆発した。
どうやら全ての大砲に餅が詰まっているようだ。

「・・・!!カタクリ・・・!!」

『・・・っ!』

その名前に私は肩を震わせる。
ベッジの声が城中に響いてきた。

「おれからも悪い報告があるーーー大頭目の手足は飴で固められた!!!もはや移動は不可能!!四皇ビッグマム海賊団に取り囲まれ希望の見つからねェ籠城戦をしいられる事になる!!」

[ 49/75 ]

[*prev] [next#]

back



                                                         
×
「#お仕置き」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -