
マザー・カルメルの写真を割ったのは偽ルフィさんだった。
手にハンマーを持ち、ヨホホと特徴的な笑い声が響き渡る。
「誰だあいつ!!マザー・カルメルの写真を・・・!」
「割りやがったァ〜〜〜!!!」
「「よし!!」」とルフィさんとジンベエさんは笑顔で声を上げる。
「どうなってんだ!!ニセ者の麦わらはみんな動物じゃねェのか!!?」
結婚式に呼ばれた客人達が声を漏らすと偽ルフィさんは布を剥ぎ、白骨の顔が見え悲鳴が響き渡った。
「顔の皮を剥ぎやがったァ!!!気持ち悪ィ〜〜〜〜〜!!!」
「違ァ〜〜〜〜〜う!!!こんな顔〜〜〜!!!」
骸骨を見たビッグマムは声を震わせた。
「ソウルキング〜〜〜!!??お前死んだハズじゃあ・・・!!!」
「えぇずいぶん昔に一度だけ!!」
「お前その写真が・・・一体・・・誰だか・・・それが誰だか・・・わかってるのか・・・!?あァ・・・!!それにケーキ」
目を回しているビッグマムに対して客人達は怯え、ルフィさん達は「パニックまで耐えろ!!」「おう!!」と叫んだ。
私もルフィさん達の加勢に行こうとした瞬間、ベッジに肩を掴まれる。
「おれとお前はビッグマムの傘下だ!!アイツらに協力したら怪しまれるだろうがっ!!?」
『・・・そんな!』
「いいからおれに着いて来い!!」とベッジに怒鳴られ、私はビクッと肩を揺らし小さく頭を頷かせた。
ルフィさんに駆け足で向かうベッジ。
銃を取り出し始めた為、慌てて声を掛けるが、ベッジはルフィさんの名前を呼び地面に押さえ付けた。
「ぐえ!!何すんだベッジ!!」
「黙れ!!!おれは警備のボスだ!!じっとしてたら怪しまれる!!」
ルフィさんに銃を向け、小声で話すベッジ。
「船長は抑えた!!」と叫ぶと「よし殺せ!!!」と言われルフィさんは驚き目を見開いた。
「ついでにそれもいいかもな」
「ふざけんなバ・・・!!」
『ベッジさん・・・!?』
声を上げると「聞け!!マズイ状況だ」とベッジは小声で話始める。
ジンベエさんもペドロさんも敵の対処に手こずり、ジェルマ66はペロスペロー様の飴により身体が固まり捉えられていた。
そこに敵に頭部を斬られ転がってきたブルックさんに私は恐怖から声が震えた。
『ブルックさん・・・!』
「大丈夫生きてます。死んでるけど。ユウナさん・・・パンツ見せて下さい」
「こんな時に何言ってもやがる!!」
ベッジさんが私の代わりに言って下さり、私も頷いた。
ルフィさんはブルックさんの様子を見てひゃっひゃっと笑っている。
一体どうすればいいのだろうと焦っているとブルックさんがある提案をした。
「ルフィさん。ビッグマムは今何に怒ればいいのか混乱しているのです。あの割れた写真をもう一度見せましょう!!」
「よし!!お前が言うならやってみる!!うげ!!さっきのヤツがこっちに来る!!」
『カタクリ様!』
駆け足でこちらに向かってくる彼を見たベッジはルフィさんの身体を放し、ニヤリと微笑んだ。
「よし!続けろ!!今の作戦は成功する!!カタクリが青ざめてやがる!!つまり・・・大事になった未来を見たんだよ!!!ジンベエ、ペドロ、#name1#!!麦わらを全力で援護しろ!!連合軍!!!全員インヴィジブル・シンフォニアを装着しろ!!!」
ベッジの叫びに敵も頭を傾げる。
私もインヴィジブル・シンフォニアが何なのか分からずベッジに聞くと「そいつから貰え」と言われ『え?』と頭を傾げた。
するとどこからか巨大な影が私を覆い「プジ〜ン」と可愛らしく鳴き声が聞こえてきた。
『・・・パンプジン?』
特大サイズのかぼちゃポケモン、パンプジン。
くさ、ゴーストタイプ。バケッチャが進化した姿でバケッチャと違い人間の女性に近い風貌をしており、髪の毛状の腕が生え、下半身のカボチャはスカート状に変化した。
口を開ければバケッチャ同様に八重歯が生えていてバケッチャの名残が見える。
『何でここに・・・』
「お前さんと同じ魔獣使いが手伝いにと寄越したんだ」とベッジが説明してくれた。
同じ魔獣使い・・・どうやらあの電話の主、ナオの手持ちポケモンのようだ。
肩に乗っていたミミッキュと上空に浮いていたシャンデラはパンプジンに挨拶している。ゴーストタイプだから宙を浮いたり、地面に潜ったりなど神出鬼没のポケモンだ。
可愛らしいゴーストタイプの集まりを見ているとパンプジンは髪の毛のような腕を私に伸ばし、何かを渡してきた。
それは
『・・・耳栓?』
「それがインヴィジブル・シンフォニアだ」
成る程。耳栓をすればビッグマムの叫びに気絶をせずにすむという訳か。
「ベッジ!!麦わらを今すぐ射殺しろ!!!」
カタクリ様の怒鳴り声に私は思わずビクッと肩を揺らすが、ベッジは「断る」と言い放つ。
ベッジの両脇にはジンベエさんとペドロさんが並ぶ。
私はその後ろでミミッキュ、シャンデラ、パンプジンに守られていた。
私は裏切りという恐怖から足が竦んでいたが彼は力強く叫んだ。
「あんたは少し先の未来が見えるだけ。別にそれが見えなくても未来を変える権利は皆平等にあるんだよ!!!」
「なぜ貴様が邪魔をする!!ベッジ!!!ペロス兄!!さっさとそいつらも撃ち殺せ!!!」
「わかってる」
カタクリ様の声にペロスペロー様は頷いた。
ジェルマは敵に囲まれ銃口を向けられている。絶体絶命の状況だ。
「くたばれカタクリ!!!」
身体から無数の銃口を出し、カタクリ様の身体に撃ち付ける。
だがカタクリ様は悪魔の実の能力者。普通の銃弾では傷一つ付かない。
「裏切ったなベッジ・・・」
カタクリ様の巨大な餅の足がルフィさんを捕まえようと追いかける。
「触れるなルフィ!!!」
「五千枚瓦正拳!!!」
ペドロさんは剣で餅を斬りつけ、ジンベエさんは拳で餅を破壊する。
だけどまだルフィさんを追う餅がある。
私はパンプジンに協力して欲しいと頼むと「プジン」と頷いてくれた。
『パンプジン!タネばくだん!!』
「プジ〜ン!!」
硬い殻をもつ大きな種を餅にぶつけて粉砕すると、私に気づいたカタクリ様に怒鳴られる。
「・・・ユウナっ!!!」
『ご・・・ごめんなさい!』
慌てて頭を下げて謝るとベッジに「何謝ってんだ!?敵だぞ!!!」と怒鳴られる。
その隙にルフィさんは真っ二つに割れたマザー・カルメルの写真を混乱しているビッグマムに見せつけた。
私は慌ててパンプジンから貰った耳栓を付けて様子を窺う。
「ママ・・・・・!!!」
カタクリ様の声が響く。大事になった未来を見たのだろう。
ビッグマムは「マザー・・・・・」と写真を手に取った。
「ママ・・・ダメだ!!!」
その瞬間、ヒャアアアアア!!!とビッグマムの叫び声が響き渡る。
その叫び声は凄まじく、建物や地面を破壊し、周囲にいた客人やビッグマム海賊団のメンバーを次々に気絶させていった。
ビッグマムは膝を付き、血を流す。
その様子を見たベッジはどこからかランチャーのような物を取り出し、ビッグマムに向けた。
「あばよビッグマム!!!」
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