
赤、青、黄、緑、白。
5色のワープホールが私の横を通り抜ける。
身体はいうことをきかず、空間をさ迷い続けた。
ーーー何時間、何十時間経ったのだろう。
長い時間ウルトラホールをさ迷い続けた。
だんだんと記憶が薄れていくのがわかる。
忘れるわけには行かない大切な仲間達のことを。
私はモンスターボールを抱き締め、ゆっくりと目を閉じた。
「ーーー大丈夫ッ!?」
誰かが私の身体を揺さぶる。
「返事をしてッ!」
「ブイッ!」
『・・・う』
瞼をゆっくりと開けると一人の少女の姿とポケモンのイーブイの姿が見える。
ゆるく巻いてある茶髪の長髪に色白の肌の美少女とウサギのような長い耳と、首の周りを覆う襟巻きのような毛が特徴的な生き物。
イーブイが慌てた表情で倒れていた私に声を掛けてくれた。
ザザンと波の音が聞こえてくる。
どうやら私は浜辺に倒れているようだ。
『・・・ここは?』
「ここはホールケーキアイランド!南西の海岸よッ!貴方が倒れているのをこの子が見つけて慌てて来たのッ・・・一体どうしたのッ!?」
『・・・・・わからない』
頭の中が混乱している。
何があったのかを思い出そうとするが、身体が重くだるく動かすことが出来ない。
「・・・ッ!ラビヤン!この子をママの所へ運んでッ!」
少女は絨毯に話しかけていた。なぜ絨毯が宙を浮いているのか、何故私を助けてくれるのか。
少女とイーブイは目に涙を浮かべながら私に声を掛けてくれた。
「しっかりしなさいッ!」
「ブイブイッ!!」
『・・・っ』
薄れ行く視界の中で私は再び瞳を閉じた。
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