ビッグマムの食いわずらいはどうやら治まったようだ。
その様子を見た住人は歓喜の声を上げる。

「よく時間を稼いでくれた」

『いえ・・・ジンベエさんのお陰です』

私はアシレーヌの頭を撫で、モンスターボールに戻した。
ジンベエさんに出会わなかったらビッグマムに立ち向かう事など出来なかっただろう。

ビッグマムは満足したのか、正気を取り戻し私達に声を掛けた。
あれだけの攻撃をくらいながら傷一つついていない頑丈な鋼のような身体だ。

「ふい〜〜〜おや〜〜〜?おれの忠実な部下ユウナと〜〜〜海の戦士!!ジンベエ〜〜〜この前は歴史の本文の手土産見事だったよ。読めやしないがねハ〜ハハハママママ・・・・・どうした今日はこんな所で妙に都が芳ばしいけどお前がやったのかい?」

「いや・・・・・わしは今来た所で何が起きたかは知りません。わしァ今日はあんたに大切な話を聞いて貰おうと思いここへ」

「・・・・・ウチやめたり・・・しねェよな」

八メート以上ある巨体に睨まれると背中がゾクッと震える。ジンベエさんはビッグマムの元を去ろうとしているのだ。

彼はビッグマムと共にホールケーキ城へ行ってしまった。


残された私は首都スイートシティの惨状を目の当たりにして胸の奥が苦しくなる。
あの素敵なお菓子の家が食い荒らされボロボロになっていた。

ビッグマムの息子、モンドール様はモスカート様の遺体と寿命を持っていくように部下に命じていた。

「いいなお前ら!!1秒残らずだ!!」

「ねえ!!ジンベエ親分も殺されちゃうの!?モンドール様〜〜〜っ!!」

「知るかよ!!ママを怒らせりゃあ実の息子でもこうなる!!それだけは確かだ!!」

『・・・っ!』

私はホールケーキ城に向かって走り出す。


ーーージンベエさん無事でいて!


ビッグマムの部屋に入ろうとすると、部下やホーミーズに見つかり止められてしまった。

「いけませんユウナ様っ!!?」

『ジンベエさんに会わせて下さい!』

どうしても通してはくれないらしい。
部屋の前で抗議していると、巨大な扉が開き中からジンベエさんが姿を見せる。

『ジンベエさん!』

「・・・ユウナくん」


怪我は無いか、寿命を取られてないか心配していると私の手を引き、城を出て人気がない場所で話をしてくれた。


「仁義を通すべく正面から脱退を申し入れたが断念した・・・!!!出されたルーレットには数字が書かれており・・・!!それは共に生け贄となる仲間の犠牲の数だったからじゃ!!ビッグマムの言う落とし前はわし一人の命の範囲を超える理不尽な制裁じゃった!!!」

『そんな・・・!』

「いずれわしが麦わらの一味に入ったとしよう。わしゃあ船長麦わらのルフィの為この命を盾に戦う所存じゃ!!」

『・・・ジンベエさん』



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