モンスターボールの中から出したのはディアンシーとアシレーヌだ。

「人魚姫みたい・・・」

『アシレーヌはね、水フェアリータイプなんだよ』

プリンちゃんの呟きに笑顔で答える。
なんだなんだと人が集まってきたため、私は汚れた部分のドレスを持ち、ポケモン達に指示をした。

『イーブイ、スピードスター!ディアンシー、ダイヤストーム!アシレーヌ、サイコキネシス!』

「ブイッ!」

「ディア!」

「しゃなるん♪」

イーブイのスピードスターでドレスの汚れた部分を切り取り、ディアンシーのダイヤストームをアシレーヌのサイコキネシスで止め、ピンクダイヤモンドをドレスに固定する。

白と桃色を基調としたハイロウウェディングドレスとなった。

前が短く、後ろが長いドレスになってしまい思いっきり足が見えてしまっているが、怪我をして赤くなっているのは左足首だけだ。
これならなんとかなるだろう。


「凄いわ!ユウナちゃん!とっても綺麗ッ」

プリンちゃんは目を輝かせている。
周りからも歓声が沸き上がり私は小さく微笑んだ。

『皆様、騒ぎを起こしてしまい申し訳ございません。宜しければ式が始まるまでの少しの間、花嫁の余興をお楽しみ下さい』

ウェディングドレスの裾を持ち、頭を下げ、ポケモン達に目配せをすると笑顔で微笑んだ。


『アシレーヌ、ミストフィールド!ディアンシー、ムーンフォース!イーブイ、スピードスター!』

「しゃなるん♪」

「ディア」

「ブイッ!」

神秘的な霧を生み出し、その上空に呼び出した月の光を集め、頭上をピンク色に染め、その上空に無数の星を飾ると歓声が沸き起こった。


「「「「「わああああァ!!」」」」」」


昼間だからあまり目立たないけれど、急に現れた霧と月と星に皆、目を輝かせている。

『アシレーヌ、うたかたのアリア』

「〜♪」

上空に浮かぶ月と星に対して歌と水のバルーンを当てると上空で拡散し、爆発する。

七色の花火になり周囲を明るく照らした。

「「「綺麗ッ!」」」

「ウィッウィッウィッやるじゃないか」

「何よッ!私は認めないんだからッ!」

「いい加減にしろフランペ」

周りにいた人達は歓声を漏らしている。
どうやら上手くいったようだ。
フランペちゃんはクラッカー様に捕まりご立腹のようだが。

だけど・・・前にもこんなことがあった気がする。
誰かの前で巨大な花火を打ち上げたような。


「なんだいなんだい?花火かい?良いねェマンママンマ♪」

騒ぎを聞き付けたのかお菓子を頬張りながらビッグマムは笑っていた。

「えぇ、ママ!ユウナちゃんが余興にと素敵な花火を打ち上げてくれたのよ」

「へェ〜凄いじゃないかユウナ」

『有難うございます』

頭を下げるとビッグマムはマンママンマ♪と笑い出す。

「そいつらが魔獣かい?」

『はい』

「マンママンマ♪可愛いじゃねェか!・・・さぁて、式を始めようかねェ!!」

巨大なウェディングケーキと立派な額に収まっている女性の写真がマムが座るテーブルに置かれた。

「おれ達のマザー!!!」


私がこの写真の人物の事を知るのはまだ先になる。

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