目を覚ますとふかふかのベッドに横たわっていた。
慌てて身体を起こすと椅子に座って優雅に紅茶を飲んでいるプリンちゃんと男性の姿があった。

辺りを見回すがカタクリ様の姿は見えない。
ほっと息を吐くと舌の長い男性が礼儀正しく頭を下げ挨拶する。

「初めまして、魔獣使い。シャーロット・ペロスペローだ」

私は慌ててその場で正座し、頭を下げる。

『は、初めまして!ユウナと申します』

「そんなに緊張しなくてもいいよ。飴は好きかい?ペロリン♪」


サイケな色彩の道化のような姿をしており、衣服の随所にはキャンディーを模した装飾がある。
また、同様に飴細工のようなステッキを持っている。常にベロリンガのような巨大な舌をだらんと垂れ下げているのが特徴的だ。


ペロスペロー様は何処からか飴を取り出し、私に渡す。

『有難うございます』

七色のペロペロキャンディを受け取るとペロスペロー様は微笑んだ。

「私はペロペロの実のキャンディ人間なんだ。体からキャンディを生み出して自在に操る事が出来る」

持っているステッキを振ると一瞬で飴で出来た薔薇が現れた。

赤、白、黄色、青と色様々だ。細部までこだわった芸術的な造形となっている。

その姿はもはや

『・・・魔法使い』

「くくくく♪素敵な事を言うねェ」

「ペロス兄さん、私にもキャンディ頂戴」

プリンちゃんにもペロペロキャンディを渡すペロスペロー様。
凄い能力だと感心しながら貰ったキャンディを舐めると甘いフルーティーな味がする。


『美味しいです』

「喜んで貰えて良かったよ。ペロリン♪」

「ユウナちゃん。実はね、ペロス兄さんに教師をお願いしたの。この世界のことを教えてもらうためにね」

『教師?』

「私達の住んでる世界の歴史や文化を全部忘れちゃったんでしょ?」

『・・・うん』

「私で良ければ、知っている範囲で教えるよ」

「宜しくね!ペロス兄さん。じゃあ私は用事があるから出掛けるわね。夕食までには戻るから」

そう言うとプリンちゃんはニトロとラビヤンを連れて部屋を出ていってしまった。

窓から外を見ると夕暮れだ。
プリンちゃんに助けてもらってまだ1日も経っていないことに驚く。

明日はカタクリ様と出掛けなければ行けないし、今はーーー。

「じゃあ早速勉強しようかユウナ」

ペロスペローさんと二人きりで勉強するという謎の展開に私は苦笑いを浮かべ頷いた。


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