オマケ、皆と線香花火
「私、皆が大好きだよ!」
「お前、今ので落ちたぞ」
「え、嘘っ!? うわ、ほんとだ…!」
「なにやってんだよ」
「……俺も、大好き、だ!」
「あ、ダビデのも落ちた」
「クスクス、大声出すからだよ」
「振動与えるとよくないのね」
「つーかお前ら告白タイムなら二人きりでやれよ」
「見事に告白がスルーされたね、ダビデ?」
「……今度からは、スキっていいスキるようにする。……プッ」
「つまんねーダジャレ言うなっ! だいたいヘタレのお前にそんな事できるかよ!」
「バネさん痛い、あと酷い」
「バネさんのも落ちたよ」
「だから振動与えちゃダメなのね」
「よっし一番はもらったぜ!」
「クスクス、負けないよ?」
「こういうのは焦ったら負けなのね」
「皆に俺は抜けないよ」
「ここで負けたら、僕はこの夏彼女ができない…!」
「……フフッ、」
「何笑ってんだよ?」
「いや、やっぱり私皆が大好きだわって」
「何言ってるのさー、ここにいる皆、そう思ってるでしょ! ねっ?」
「まぁな。男の剣太郎に好きとか言われても全然嬉しくないけど」
「僕だって可愛い女の子に言われたいよ」
「ちょっと待って剣太郎、それは私が可愛くないって事か?」
「あ、いやそれは…!」
「ええい問答無用! 脱落組に入れてやる!」
「うわわっ、ちょっと止めてよ僕のプレッシャアああああ!」
「平和ぁ、だねぇ〜」
「オジイいつの間に……」
「神出鬼没なのね……」
そんな、皆と過ごす夏なのでした。
終