喜怒哀楽 | ナノ
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「あいつ、どーゆう反応すると思う?」

「うーん…狂喜乱舞して腕広げて走ってくるに100円、かな」

「そうきたか…じゃ、うちは泣き喚いて鼻水垂らすに100円」

「……それはちょっと酷くない?」

「いや、お互い様じゃね?」





氷帝学園中等部校門前にてそんな賭けを口にし
顔を見合わせ笑いながら、2人の女の子は歩き出した。
再会はもう、すぐそこまで迫っていた...










(ところでさ…テニスコートって何処なん?)
(…え、どんどん歩いてくから場所知ってるんだと思ってたよ!?)
(皆目見当がつかん。氷帝なんて初めて来たし)
(!…あたし達、もしかしなくても早速迷子…!?)
(いやいやいやいや、迷子とかうちは絶対認めへんからな)
(どっ…どうしよう!?…だ、誰か人に……)
(あ、遥か前方に軟弱そうな男子発見)
(助かったー!)


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