日進月歩 | ナノ
理解(1/5)
Mission2:相手をしっかり知って、理解しよう!
「これは凄く大切なことだと思う。恋愛は一方的になっちゃいけないからね」
「…相手を知り、尚且つ自分のことも知る必要があるがな」
屋上へと繋がる階段での柚季と絢の極秘の作戦会議2回目。
今回は最初から堂々と参加し、それぞれ意見を述べる幸村と跡部。
至極楽しそうにしている幸村とは対照的に跡部は面倒くさそうに
溜息を吐いているが、言っていることは非常に的を射ていた。
「跡部もゆっきーもいいこと言うじゃないか…!」
「特別にこれからも作戦会議に参加することを許可するっ!」
「ふふっ、有難う」
「………はぁ」
「確かにうちら、相手のこと全然知らないよね(情報は反則的に知ってるけどさ)」
「う、うん…(実際に接してみないと分からない所もある…し?)」
そう言いながら、先日の出来事を思い出したのか頬を染め俯く柚季に
絢と2人は不思議そうに顔を見合わせにやり、と笑みを浮かべた。
「あれ?柚季どうしたの??」
「ぅえ!?なななな何でもないよ!!」
「アーン?何だ、お前そんな可愛い顔もできんじゃねーか」
「ちょ、跡部!うちの柚季はいつでもどこでも可愛いから!?」
わたわた、と慌てて顔の前で手を振る柚季の頭を撫で落ち着かせる絢。
「…っと、とにかく!絢、頑張ろうね!!」
「おうとも!お互い健闘を祈る!」
ハイタッチをしながら立帝ファイオー、の掛け声を交わす2人であった。
<< BACK >>