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親睦(1/5)

Mission1:距離を縮める為、親睦を深めよう!


屋上へと繋がる階段に座り込み、極秘の作戦会議が開かれている。
短い休み時間故に貴重な時間…1分たりとも無駄にはできない。


「…ということで、うちはメアドゲット目指して頑張りまっす」

「柚季はコンビニで買ったお菓子一緒に食べるー!!」

「さっすが!隊長ってば早速餌付けしちゃうんですねっ!!」

「ふっふっふ…これも立派な作戦だぞ絢隊員」


笑みを浮かべながら携帯を開くと休み時間も残り僅かとなっていた。
そろそろ最後の締めに入るべく、2人は姿勢を正し顔を見合わせる。


「じゃあ、次の授業が終われば作戦開始!ってことで」

「うん。絢とご飯食べられないのは残念だけどお互い頑張ろうね!」

「「立帝ファイオーーッ!!」」

「オーッ」

「…………………」

「…ちょ、何でゆっきーと跡部が居る訳?」

「極秘会議の内容を盗み聞きするなんて…!!」


テニス部見学をした時に聞いた掛け声を拝借し、ハイタッチで締めたが
自分達とは違う声が聞こえ振り向くと、幸村と跡部が少し下の方で堂々と座っていた。


「面白そうだったからこっそり後つけてきちゃった」

「え…柚季気付いた?(もしかしなくても気配消してたとか?)」

「全っ然!ゆっきーと跡部凄いねー!(まじでか!!)」

「お前らが鈍いだけだろうが。ま、俺様が凄いのは当然だがな」

「……あ、チャイム鳴りそう!教室戻ろーっ!」

「そうしよそうしよ!えーっと、次の授業何だっけ?」

「現代文だよ」

「おい、無視するんじゃねーよ」


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