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(1/4)


―お前は……のだから

―完成だ!可愛い私の……

―可愛いお前には……が似合う

―お前さえいれば




こ の 国 は 世 界 は

  私 の 物 に な る









『―っ!!!』

バッと飛び起きた***の額を汗が伝う。
声が酷く鮮明…なのに肝心な所は雑音で聞こえない。
暗闇の中佇む自分に男の声が話しかけて来る、そんな夢だった。

『なん…だったの?』

***が呟いた声は誰にも拾われないまま消えて行く。
外はまだ薄暗いけど、目が冴えてしまって二度寝は出来そうにない。
窓ガラスに映った自分が困ったようにこちらを見つめて来る。
仕方無く、***は用意していた着替えに手を付けた。

『…んと…これ難しい…』

慣れない服に苦労しながらも着替えを済ませ、***はそっと部屋を抜け出した。

(シエルはまだ寝てるよね…)

閉ざされたドアを眺め、途中まで伸ばした手を引っ込める。
少し悩んでから***は当ても無く屋敷の中を歩き回る事にした。



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