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「#エロ」のBL小説を読む
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(3/4)

「***、この部屋には結構本があるんだが…それぐらい読んだんだ?」

新聞を読みながらシエルは***に問いかける。
彼の記憶によれば、***は1日の大半をココで過ごしている。
そして常に本を読んでいて、尚且つその本の回転は早い。

『1階の…半分ぐらいかな?
 手当たり次第読んでるから、大雑把にだけど。
 そこの2つの本棚のは全部読んだよ?』
「ほ、本当か?」
『うん』

だって本読むの楽しいしね、と笑顔で***は答える。
しかしシエルの内心は穏やかじゃない。

(半分?!しかもたった5日で!
 この部屋にある本はかなりの量だぞ?!
 いくら1日中ココにいるからと言っても…)


―流石に無茶すぎるだろ…



『無茶じゃないよ?夜もお部屋で少し読んでるもん』
「え?」
『シエル「流石に無茶すぎるだろ」って言ってたよ?』
「そ、そうか」

恥ずかしさを誤魔化す様にシエルは新聞をめくる。

『でも、やっぱり覚えるのはちょっと大変かなぁー」
「……は?」

今、***はなんと言ったのだろうか。
聞き間違えじゃ無ければ、「覚える」と言っていなかったか?

『好きな本とか面白い本は全部勝手に覚えられるのになぁ…
 難しい本とかはちっとも頭に入らないや』
「***?まさか今まで読んだ本を…」
『うん、内容とか全部覚えてるよ?』

ヘニャと笑いながら***は答えた。

「特技と言うか、才能の一種だな」

読む気をなくした新聞を畳み、シエルはそう呟いた。





日常の1コマ END
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