(6/6)
***の部屋にて。
「…怖がらせるつもりは無かったんですけどねぇ」
そう言いながらセバスチャンは鼻を啜る***の頭を撫でてやる。
最初素直に説明していた***だが、途中から涙混じりになってしまっていた。
『っすん、だって…怒られるって…おも、思った…です』
涙で濡れてしまった袖口を握りながら、***は途切れ途切れに答える。
その言葉にセバスチャンは口許を緩め、真っ直ぐ***と向き合った。
「良いですか?確かにチョコを取ったのは悪い事です
でも***様は謝ろうとしてらっしゃる
ですから私は怒りませんよ」
『…ほんと?』
「えぇ。私は嘘はつきません
ですから、そろそろ泣き止んでくれませんか?」
折角のおやつが待っていますし、と付け加えれば、***は慌てて泣くのを止めた。
(泣いているのを慰めるセバスが書きたかっただけです)
<<
《目次へ》