後書き
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神様だからと言っても、万能じゃないわけです彼女の場合。
まだまだ200年そこいらのひよっ子ちゃん。

それに全てを護ってしまうと、均衡が崩れるわけで。
だから何かを諦めないといけない。

遊びに来てくれる人たちとその生活のための田畑を護った彼女は、その分の森林を諦めたわけです。
それでも延焼はさせたくないと、最小限の範囲に押さえ込んで。

すると土地神であるが故に自然の声も聞く彼女は聞こえちゃうんですよね。
暑い、痛い、苦しいと叫ぶ声が。

護りたいけど、護れない。



ただこのこと全てを信玄に言ったって無駄なわけです。
信玄は人間で、彼女は土地神様。
両者ともに護る立場にあるけれど、範囲も出来ることも違う。
だから約束を守りたい事や、この土地が好きな事を言っても全ては言わない。


でも同じ護るべき立場に居る信玄は、何となく彼女の言いたい事が判ってしまう。
だから「もう良い、もう良い。今、凛は消えずにここにおる。それで十分じゃろう?」となるわけです。



・・・と、チラ裏事情でした。
こんな事書かずとも、読んでわかるような文章良く欲しいなぁ。
精進、精進・・・!



ちなみに。
当初の予定では、佐助に押し倒された時「御稚児趣味ですか?」って言わせようと思ったけど、空気呼んで止めました。


 


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