×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -





05



「・・・へ?」

―だーからぁ!レッドがロケット団を解散させちまったんだって!

「嘘だぁ・・・」

―嘘じゃねぇよ!チャンピオンロードに行く前にレッドに会って!バトル仕掛けたときに聞いたんだからな!


間違いじゃねぇよ!と画面越しに訴えてくるグリーン。
ひとまずそれは後で確認するとして・・・


「でもいいの?電話してても・・・いまからリーグにいどむんじゃないの?」

―サツキは判ってないなぁ。次サツキの顔見るとき、おれはチャンピオンになってるんだぜ?

「・・・そうなの?」

―そうなんだよ!まぁ、でもそうだよな。こうやって話してるうちにレッドに先越されるのも嫌だし、おれ行ってくるわ

「あ、うん。行ってらっしゃーい」

―おう!じゃ、バイビー!


プツン、と音を立てて真っ暗になった画面。
グリーンは誤魔化していたけど、何となく判る。
多分・・・緊張していて、どうしようもなくなって電話してきたんだと思う。
その証拠にいつもより捲くし立てるような喋り方だった。


「おじいちゃーん。グリーンがね、今からリーグに行ってくるってー」

「なんじゃ?グリーンの奴、そんな事言っておったのか」

「うん。次わたしのかお見るときはチャンピオンになってるんだー。って」


そのまま伝えればおじいちゃんは困ったように笑っていた。










そして暫くしたら、研究所に1本の電話がかかってきた。
電話の相手はポケモンリーグから。


まぁつまりはそういうこと。


「ワシは行ってくるが、サツキは・・・」

「ううん、わたし・・・おるすばんしてる」

「そうか?その、・・・すまんの」

「なんでおじいちゃんあやまるの?だって、バトルはそういうものなんでしょ?」

「・・・そうじゃのぉ」


またおじいちゃんが困ったように笑う。
でもさっきと違って、込みあがる嬉しさを抑えきれないような笑みだった。


「・・・あやまりたい気持ち・・・分からなくはないけど、ね」


むしろ私としては、グリーンが帰ってきてたからの事を考えることが精一杯だった。
多分と言うか、間違いなく尋問は避けられないかもしれない。


「・・・でも、わたしも知ったの・・・つい最近・・・だったし」


・・・うん。言い逃れしよう、そうしよう。



|

[back]