二番目に好きな人



何度「大好き」と口にしても、一番目には適わない。

だってボクは知ってるんだ。
センセの一番はボクじゃない。
だからこの「大好き」は伝わらない。
届かない。
響かない。

じゃあこの気持ちはどこへ行く?

そんなの決まってるよ。
すべてセンセの所へ。
ボクが送った「大好き」とは違う意味で、彼女の心へと染み渡る。
“生徒”として“先生”が「大好き」なんだって。

間違ってはいないけれど、大間違いだ。

いつもはセンセがボクの間違いを正してくれるけど、ボクはセンセの間違いを正してあげないよ。

だって貴女の「大好き」は彼のモノ。

いくら正したって、それが変わらないんじゃ意味ないでしょ?
そんなの悔しいじゃない。


ねぇ、センセ。

大好き。
大好きだよ。


だから祈るんだ。貴女の幸せを。

ボクは一番ではないけれど、知ってるよ。



ボクは貴女の、二番目に好きな人



悲しけれど、事実だから。

もうそれだけで十分なんだ。







2008/02/03
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