ウェスタンチックな恋



「ねぇセンセ、銃撃てる?」
「はい?」

悟郎の突拍子もない質問に悠里は目を丸くした。
現在外国語の補習中だが、銃なんて話題も単語も出なかったはずだ。

「悟郎君、ちゃんと補習聴いてた?」
「昨日ゴロちゃん西部劇みたいな夢見たんだ〜」
(聞いてないし……)
「一人の女の人を二人の男の人が取り合ってて、銃の撃ち合いになるの!ポペラかっこよかったんだヨ〜☆」

悟郎が一度話し始めたら途中で止めることはできない。
一番早い解決法は黙って聞いてさっさと終わらせること。
ということで悠里は適当に相づちをうちながら悟郎の話を聞く。

「でねでね!ゴロちゃんもその女の人みたいになりないな〜。だからセンセ、銃撃てなきゃゴロちゃん取られちゃうよ!」
「ちょっと待って私が男側なの!?だいたい取り合う相手がいないじゃない」
「ん〜そっか。じゃあB6の誰かにやってもらうから〜」
(みんな嫌がると思うけど……)
「あ、もちろんセンセが勝たなきゃダメだよ?」

もう呆れてものも言えない悠里とは反対に、悟郎はどんどんと話をすすめていく。
早く補習を再開したいのに、悟郎があまりにも楽しそうに話すもんだから。
ちょっとくらい付き合ってあげてもいいかな、と悠里は思った。

「ね、センセ!



ウェスタンチックな恋しよう?







2007/12/12
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