べっどサイドで語る恋



「ねぇ、お父さん」
「What?」
「なんでお母さんと結婚したの?」

悠里との間に生まれた愛しい我が子を寝かしつけようとしていると、突然そう尋ねられた。

「……いきなりだな」
「お母さんに聞いたらはぐらかされちゃって」
「なるほど。そのお母さんは今出張中、だからな」
「うん!ねぇ、教えてよ」

瞳をキラキラさせて翼を見つめる姿に悠里が重なって、思わずフッと頬が弛んだ。

どうせこのままではおとなしく寝てくれないだろう。
ならば子守歌がわりに話してやるのもいいかもしれない。

「O.K.そうだな、悠里と初めて逢ったのは……」



ベッドサイドで語ったのは、愛しい妻との恋物語



それは初めての恋だった。







2007/07/20
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