せかいじゅうで一番、



好き、好き、愛してる

甘い甘い愛のことば





一年間、共に補習を頑張ってきた清春に告白をされた。
ずっと悪戯ばかりして、自分は好かれていないのではないかと思うこともあったので、悠里は本当に驚いた。

いつもニヤニヤという表現が相応しい顔しかしていなかった清春が、今は真面目な顔で。
そんな顔をされると、ただでさえ美形なのに、改めてかっこいいと思ってしまう。

ドキドキが止まらない。

いつもの悪戯だろうか、とも思った。
でもそれにしては、彼の纏う空気が違いすぎる。

「好きだ。お前のことを、誰よりも」

心にじわっと染み込む言葉。
それを放ったのが清春だという事実が信じがたい。
それでも、違和感は少しもなかった。
ふわり、と彼にしては珍しく、優しく悠里を包む。

「愛してンぜ、悠里。世界中の誰よりも、オレ様がお前を愛してる」

こんなにストレートに愛を表現するなんて、普段の彼からは想像もつかなかった。
でも嬉しいという気持ちは止まらない。
悠里は清春の背に腕をまわした。

「私も清春君のこと、愛してるわ」



世界中で一番、愛してる







2007/07/12
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