あの子の家族は僕の敵5題
彼女に紹介されたのは彼女のお兄さんでした



彼女のお兄さんは初対面の俺に笑顔で言った

01.よくもまあ、ノコノコと遠い所を来てくれたな
 (歓迎されてないのがよく分かる)

彼女のお兄さんがお茶を出しながら笑顔で言った

02.君は粗茶で充分だよな
 (もちろんです、としか言えない)

彼女が席を外した時に彼女のお兄さんは笑顔で言った

03.君のどこが良いんだろうな
 (愛想笑いしか出来ない)

つい『お兄さん』と言った俺に彼女のお兄さんは笑顔で言った

04.君にそう呼ばれるのはそれが最初で最後だな
 (確実に牽制された)

帰り際、彼女のお兄さんは笑顔で言った

05.もう来なくていいからな
 (そこまで言われるといっそ清々しい)



笑顔が爽やかな方でした
20101219


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