title by DOGOD69
(捏造多め、注意)











久しぶり、ホワイト。元気にしてるといいけれど、どう?

突然の手紙でごめん。以前キミのトモダチに、キミの住んでいる場所を教えてもらっただろう? 現在もあそこに住んでいて、郵便屋のハトーボーが無事届けられたから、キミは今この手紙を手にしているのだと思う。
ボクはキミに伝えたいことがあるんだ。ただ面白くもないボクについての話だということを、先に忠告しておく。もし、キミがボクのことを忘れて幸せに過ごしているなら、この手紙をすぐに破り捨てて欲しい。興味がないなら、キミの好きなようにしてくれればいい。きっとこの先の話は、何の役にも立たないだろうから。

















じゃあ、下らないボクの話を始めようと思う。手紙なんてろくに書いたことがないから、きっと読み辛いだろうという点を先に断っておく。

キミは確かボクの部屋を見たよね。キミたちと別れてから、あの部屋の話を何度かしたことがあるんだけど、大抵奇妙だと言われるんだ。キミはどう思った? 変だと思った?
でもね、それがボクの「普通」だった。昔にも、変な部屋だと言われたことが何度かある。けれど自分は特別な存在だからここに居るんだ、ってまったく疑いもしなかった。でもさすがに、今はあの部屋で暮らしたいとは思わないけど。

それでね、あの部屋には人に虐げられたトモダチたちがよく来たんだ。ニンゲンはなんて酷いことをするんだろうと幼心に思ったよ。
誰かさんの思惑通りに事が運んだってことなのかな。プラズマ団のトモダチたちが懐いている光景を見て、ボクはこれだと思ったんだ。トモダチを救えるのはこれだ、ってね。

誰にも話したことはないけれど、この際だから全部伝えてしまおうと思う。
プラズマ団の計画が上手く行かないだろうなって、本当は分かってたんだ。団員のトモダチたちが「自分はこの人が好きだから一緒にいたい」って教えてくれる。ああ、ニンゲンと一緒にいる多くのトモダチもそう言っていたよ。
そう分かっていても、認めたくなかった。ボクが間違っているんだって。ボクが異端なんだって。
後悔は……少しだけしてるかもしれないけど、正直まだ分からない。もしかしたら一生分からないままなのかもしれない。
キミたちと別れてから、ボクは色んなものを見て、たくさんのトモダチとニンゲンに出会った。それでもボクは、まだまだ世間知らずだと思う。

今まで許されないことも数多くしてきたし、これからも何度も間違えるんだろう。これからのボクが正しいか、ボクには分からない。
でも、それでも。

旅に出て良かった。
キミたちに会えて良かった。
この世界が平和で本当に良かった。

これからは、そうだね。本当にトモダチたちのためになることをして、生きていこうと思う。


長くなってしまったね。
キミのためにならないとは分かっていても、どうしても伝えたかったんだ。ただの自己満足。
最後まで読んでくれて有り難う。嬉しいよ。本当はもっと書きたいんだけど、もう止めておこう。


それでは、ホワイト。
どうかお元気で。

ありがとう。









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