しずちゃん様へお誕生日プレゼント


いつもの時間にいつもの電車のいつもの車両に乗り、いつもの場所に立つ。
そしていつも通り目的の駅まで着くのをぼんやりと待つ。朝の通勤、通学ラッシュであるこの時間は扉が開く度に人が増えていく。
見知らぬ人間と密着してしまうのもこの時ばかりは仕方ないと思い、前の駅で乗ってきたらしい中年のサラリーマン風の男が自分に触れてくるのも気にしないことにした。
もぞり、と尻に違和感を感じる。気のせいで済ませるにはあまりにもはっきりとした目的を感じさせるようなその手付きに不信感を覚えた。痴漢かもしれないという考えが頭を過ぎるがまさか男の自分が男にという現実逃避にも似たもう1つの考えが痴漢の可能性を拒否しようとしている。
そんなことをつらつらと考えている間に男の手は何時の間にかズボンの中にまで侵入してきていた。
「ちょ、やめ、ぅあっ…」
制止の言葉をかける前にやんわりと自身に触れられ自分でも聞いたことがないような声が零れる。
その声に気をよくしたのか男は更に大胆に触れてくる。
「ひぃ…やめ、んぁ…ふ、う…」
男の手にされるがままになっているとそっと耳元で囁かれた。
「こんな所で気持ち良くなってしまっている気分はどうかな?…潮江文次郎君。」
呼ばれた名前にぞっとした。なぜこの男は自分の名前を知っている?なぜだ?
「いつも君のことを見ていたよ。この車両の隅に立っている君を可愛いと思っていてね…触れてみたかったんだ。」
そう言いつつも扱きあげるのを止めない男の手に淫らな声が零れるのを止めることが出来ない。
気持ち悪くて逃げたいはずなのに快楽で力が入らない。先端部分をぐりりと抉られどぷりと白濁を吐き出す。
見知らぬ男にイかされたという事実に呆然としていると腰に熱いものを押し付けられるのを感じた。
「ひっ…」
「まだ始まったばかりだろう?」
目的の駅までは、まだ遠い。



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エロ苦手やねん!エロ苦手やねん!
でも愛は込めたのよしずちゃん…。いつかもっとエロエロなの書けるように精進するからその時はリベンジさせてね…!


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