吸血鬼パロ



映画を観終わった俺の恋人が一言、「俺達はこんなに食い散らかしたりしない」
恋人曰く「俺達は生きるのに必要な分だけ何人かから少しずつ貰うだけだ。あんな馬鹿みたいに食い散らかしたらすぐにハンターに殺される。」だそうだ。

この台詞でわかる通り、俺の恋人は人間じゃない。
いつなったかは覚えてないらしいが、俺の恋人の文次郎は吸血鬼だ。
世間で言われている通り太陽が苦手で昼間は外に出られないため、俺が文次郎とこうしていちゃいちゃできるのは夜だけだ。

「なあ、文次郎」

「あの話なら聞かねえぞ。好き好んで恋人を化け物に変える奴がどこにいるんだ。」

文次郎は取り合ってくれないが、俺は文次郎にずっと頼み続けていた。
文次郎と永遠にいれるなら、俺は昼間の世界なんか簡単に捨てられるのに。
文次郎は俺に昼間の世界で生きて欲しいと言う。
それでも、

「文次郎。俺は、これからもずっとお前のそばにいてえんだよ。お前を1人になんかしたくない。俺は、お前を置いて逝きたくない。」

文次郎の目を覗き込んで囁いた。

「なんで…なんでそんなこと言うんだよ。ずっと考えないようにしてきたのに、なんで」

知ってた。1人になることが文次郎が1番恐れてることだって。
そうと知っててあんな言葉を吐いた俺は卑怯なんだろう。

「1人は寂しいだろ?だから、なあ、文次郎」

一緒に生きていこう


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中途半端…!
そのうち書き直すやも…


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