After words
LOVE GAMEこれにて完結です。
ここまでお付き合い下さった皆様、ありがとうございました。
３ヶ月という私には未経験の長い間、話を書き続けてこられたのも、皆様の拍手や温かいお言葉のおかげです。
黒い白石を目指して書いてきた本作ですが、いかがでしたでしょうか。
全体と最終話のタイトルである「LOVE GAME」はこの一連の出来事を、ヒロインを自分のものにするために色々と仕掛ける白石の視点からつけていて、実は二つの意味があったりします。
まずは、更新履歴などで使っていた「恋愛遊戯」、即ち恋愛につきものの駆け引きをさしているのがひとつめ。
ヒロインの想いを自分に向けさせるために様々な手段を講じたりしているのはある意味ではチェスみたいに頭を使うゲームの様だなと思ってつけました。
背景がチェス駒だったりするのもこの辺のイメージからです。
そしてもうひとつは「完全勝利」。
テニスとか、バドミントンなんかでは０のことを「ラブ」といいますよね。
で、完封勝ち（または負け）のゲームのことを「ラブゲーム」という（はず）。
この白石にとっての「完全勝利」はヒロインを手に入れるためにしてきた悪どいこと（ファンクラブを煽ったりけしかけたりだとか）をヒロインに全く悟られずに彼女を我が物にすること。
この両方の意味を持たせたかったので、最終話ではあえてタイトルを和訳しませんでした。
最初は「完全勝利」にしようかとも思ったのですが、それだと白石が本気でヒロインに惚れてるのではなく遊びで落としたように見えてしまう気がして却下。
白石にとってヒロインは初めて本気で惚れた相手ですので。
他にも語りたいことは色々ありますが、全部話してしまうと長くなるのでこの辺で失礼します。
最後までお付き合い下さった皆様、本当にありがとうございました。
羽澄 拝
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