Turn9-1


週明けの月曜日。
休み中にあった大会でも、男女ともに上位の大会進出を果たし、気分良く学校へと続く道を歩いていたのだが。

……なんか、見られてる?

いつもは気にならないはずの周囲の視線が、今日はいやに突き刺さる。
気のせいだろうとはじめのうちは無視していたが、それは学校に着いてクラスに入っても変わらない。

何なんだろうと疑問に思っていたが、答えは昼休みになると自ずと知れた。
「御釼さん」
声を掛けて来たのは、クラスメイトの中でも派手な部類に属する女子。
普段はお互いに興味関心の範囲が違うことを理解しているので、係わり合いはない。
「なに?」
顔を上げて短く問えば、相手は聊か怯みながらも、「ちょっと来て」と私の腕を引っ張った。




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