「やってきました、エクスタピアスの対談第4回!今回は俺、忍足謙也が司会するで!」
「おー!」
「………………」
「って財前!ノリ悪いな!」
「やってココでノったら俺が俺やなくなりますやん。謙也さんに冷たいんがデフォなんで」
「いや、そんなデフォいらへんから」
「せやったら思いっきりデレてみます?」
「「財前のデレ……」」
(白石・謙也想像中)
「……中々に微妙やな」
「謙也に同じく。それはそれで空恐ろしいわ」
「でしょ」
「って、話めちゃくちゃそれとるやんけ!」
「お、謙也が珍しく流されへん」
「当たり前や!俺が司会なんやから」
「で、司会者さん。今回のテーマは?」
「えーっと……『告白はしたい派?されたい派?』やって」
「またお決まりのテーマっスね」
「そう言うなって。因みに財前、自分はどっち派?」
「……さぁ」
「さぁって答える気ナシかいっ!」
「やってこういうんて相手によりけりやないです?」
「相手に?」
「相手が自分に好意持っとるて分かったら、やっぱ告らせたいし、相手が疎かったらこっちから言わんと先に進めんから告りますし」
「あー確かに。俺もそうやわ」
「なんか財前も白石も百戦錬磨な解答やなぁ……」
「ま、謙也さんよりは慣れとりますわ、色々と」
「う゛ぅ……」
「こらこら、財前。あんま謙也イジメたるな言うたやろ」
「へーい」
「で、謙也はどっちなん?」
「俺は……、やっぱ自分からしたいな、思う」
「おー!」
「謙也さんがヘタレ卒業!?」
「……けど、」
「「けど??」」
「シチュエーションっちゅうか、タイミングっちゅうか……、どこでどう告白すればええんかがわからへんねん」
「あー……」
「前言撤回。やっぱヘタレや」
「しゃ、しゃーないやろ!これまでそないな機会なかったんやから!」
「ま、しゃーないな。謙也やから」
「そっスね。ちゅうか謙也さん、シチュエーションとかタイミング言う前に勝算あるん?」
「ぐっ……」
「確かに紅林さんと仲ええけど、まだまだ友達みたいやもんな」
「うぅ、」
「まぁ間違いなく色恋沙汰に疎いタイプっスもんね」
「ここはいっそええトコアピールした上で勢いで告るしかないんちゃう?」
「えぇぇっ、」
「それええんちゃいます?謙也さんの場合、あらかじめモチベーション高めとかんと折角チャンス到来してもみすみす逃がしてしまいそうやし」
「それは……、かもしらんわ」
「なら決まりっスね」
「せ、せやけどアピールてどうやって……」
「あるやろ?謙也がカッコええとこ存分にアピれて、かつ告白もできるあの行事が」
「は?」
「あー、アレっスね」
「え、財前も納得!?」
「毎年どこぞのスピードスターがえろう張り切るアレっスわ」
「あ、体育祭か!」
「そ。謙也がええトコ見せるにはぴったしやろ?」
「おん」
「やったら決まりっスね。謙也さん、今年の体育祭で告って下さい」
「おん。……って、えぇっ!?」
「えぇっ、やないわ。今年逃したらもう2度とチャンスはあれへんのやで?」
「先輩ら、春には卒業ですもんね」
「う……」
「このまま紅林さんとオトモダチで終わってしもてもええん?」
「それは嫌や」
「やろ?せやったら決まりな」
「せ、せやけど、」
「いつまでもぐだぐだぐだぐだうっといっスわ」
「な、」
「謙也さん、あんたも男ならここらで覚悟決めたほうがええんちゃいます?」
「財前の言う通りやで」
「…………わかった。そこまで言われたらやったるわ。俺は紅林に告白する!」
「「おーっ!!(拍手)」」
「体育祭での俺の勇姿、みとけや!」



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