昼食の時、嬉しそうに豆腐を食べる兵助を見て、一つ質問。

「もしわたしと豆腐が激流に流されてたら、どっちを助ける?」

兵助は豆腐を食べるのを止めて、こっちを向いて笑った。

「ハニー」
「え?ほんと?」
「当たり前だろ?」

うわあ、嬉しい。豆腐と勝負して負けたら人としてアレだけど、兵助に言ってもらえるのはやっぱり嬉しい。

「でも兵助、豆腐も大好きでしょ?」
「ああ、確かに豆腐はおいしい上に栄養価も高く、さらに見た目も美しい中にかわいらしさがあり、素晴らしい食べ物だけど、ハニーより美味い物とかこの世にないから」
「…うん?」

わたしが兵助のちょっと恥ずかしい発言(二つの意味で)を聞いて、少し赤くなっている間に、兵助はぺろりと豆腐をたいらげてしまった。

「こんな話してたらしたくなってきた」
「な、なにを」
「え、何って、」
「やっぱり言わなくていいよ」
「じゃあしよう」
「ばか、ここ食堂だから」
「じゃあ私の部屋行こう」
「わたしは忍たま長屋に入れないのわかってるでしょ」
「…じゃあ青姦しか、」
「ばかー!」

一番興味のある盛りの三年生男子辺りの視線に耐えられなくなったわたしは、兵助の腕を掴んで食堂を出た。あ、保健室って手もあるな、とか言ってる変態な兵助が大好きなわたしも、やっぱり変なんだろうか。




デレデレ兵助くんと彼女




×××
デレデレというかもはやただの変態ですみません、オチだから!

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テーマ「人外ファンタジー」
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