今日は野球部のみんなとマネジの千代ちゃん、あたしで遊園地に来ています。
ジェットコースターで有名な遊園地なので、みんな我先にとジェットコースターに走ります。
普段から部活で走ってるだけあってみんな早くて、すぐに背中が小さくなりました。千代ちゃんもあたしより足が早いので、間が離れます。
「みんな、早い…」
あたしがひぃひぃ言いながらみんなを追いかけていると、後ろからひょこっと出てきたのは水谷くん。
「あれ、みんなと行ったんじゃ?」
「女の子一人置いてくなんてできないよ」
水谷くんはふにゃんと笑うと、あたしに手を差し出して言いました。
お嬢さん、
お手をどうぞ
(普段はヘタレなんて言われる彼が、すごくかっこよく見えました)