「ハニー先輩!僕、この前のテスト、100点とったんです!」

「へぇ、すごいじゃない!伝七は賢いんだね、いい子いい子してあげよう!」

「えへへ…」

「っせ、先輩!」

「なあに?兵太夫」

「僕のこのからくり、見て下さい!」

「この縄を引けばいいの?…えい」

「うわあっ!」

「で、伝七、大丈夫?…すごい、水が降ってくるからくりだったのね。兵太夫は本当にからくりが上手ね、兵太夫もいい子いい子」

「ハニー先輩」

「あら喜八郎、またあなたは土まみれになって…」

「さっき、僕の掘った蛸壺に鉢屋先輩が落ちたんですよ」

「あの三郎を落としたの?さすが喜八郎の蛸壺ね!」

「だから僕も撫でて下さい」

「ふふ、喜八郎もいい子いい子」

「あっ、あのっ、先輩…ぼ、僕もっ…」

「もう、藤内は可愛いんだから!よしよし!」

「…ハニー」

「何ですか?立花先輩」

「その…私も…」

「先輩も、何です?」

「いや、だからな、私にも、その…」

「だから、なんなんですか!用がないのなら、早く委員会を始めましょう?」

「あ…ああ…」




寂しい少年




(あの、立花先輩…)

(藤内…お前、可愛くてよかったな…)

(す、すみません!)



人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -