「庄ちゃん庄ちゃん、いちご大福すき?」

「はい!」

「本当?よかった!わたしね、いちご大福作ったの。よかったら食べて!」

「頂きます!ありがとうございます、ハニー先輩」

「ううん!庄ちゃんに喜んでもらえたなら嬉しいな」

「すごく嬉しいです!僕も何かお礼をさせて下さい」

「そんな…あ、じゃあ庄ちゃんのお茶ご馳走してくれない?それで一緒に大福を食べましょ!」

「それはいいですね!」

「ハニー、ハニー、私の分は?」

「え、何、誰か何か言った?」

「ハニー、私こっち…」

「あれ三郎、いたのね」

「ずっといたよ、それよりハニー、私もいちご大福だいすき…」

「さ、庄ちゃん、学園長の部屋に行ってお茶淹れようか」

「はーい」

「ハニー!私も行く!」

「来んな」

「(ハニーの目ぇ冷たっ!)」

「鉢屋先輩、多分もうすぐ彦四郎が厠から戻って来るので、そうしたら構ってもらえますよ」

「庄左ヱ門まで…!」

「さ、行こうね庄ちゃん」

「はいハニー先輩!」




寂しい少年




(ぎゃっ!は、鉢屋先輩なに部屋のすみっこで泣いてるんですか!)

(彦四郎…私にはもう彦四郎しかいない…)

(え、なんですか急に…鉢屋先輩こわいです…)

(彦四郎まで!)



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テーマ「人外ファンタジー」
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