綱海ヒロイン春奈吹雪土門一之瀬


「みんな!聞いてくれ!実は俺達、結婚するんだ」
「ええー!それって本当ですか!」
「えへへ…本当だよ」
「あ、本当だ、指輪してるね」
「わあ、素敵です!」
「あ、ありがとう春奈ちゃん」
「ほ、本当に結婚するのか、二人」
「うん…そんなに驚くことかな」
「あ、いや、そういう訳じゃなくて」
「だから言っただろ、土門!俺と鬼道に1000円な」
「なっ、なに賭けてるの、一之瀬くん!」
「他にも、立向居に彼女がいるか、とか賭けてるんだ。君も参加する?」
「…い、いるんじゃないかな」
「いや、いないと思うぜ」
「えー、だって立向居くん今大学生だよ、条介」
「メールしてた感じではいなさそうだったけどな」
「コラ!久しぶりに会って賭事なんて止めなさい!」
「あ、秋ちゃん…ごめんなさい…」



××××



夏未円堂風丸


「全く、相変わらず騒がしいわね。もう大人だと言うのに」
「あ!夏未ちゃん!今日は企画してくれてありがとね!」
「ま、まあ、私くらいしかやる人間がいないもの…」
「しかし相変わらずすげぇな、こんなホテル貸し切るなんて」
「ふふ、料理も一流シェフに作らせたのよ」
「わあ、楽しみ!」
「ちょっと、ところで秋ちゃんと夏未ちゃん…円堂くん争奪戦はあの後どうなったの?」
「そっ…争奪戦って…」
「私は別に…」
「隠したってわかってるよ夏未ちゃん!ねえねえどうなったの」
「あ、私も気になります!」
「もう、音無さんまで…」
「どうもなってないよ。本当に悲しいくらい、どうも…」
「あらら…まあ円堂くん鈍感だしね」
「何だ?俺の話か?」
「きゃあ!」
「えええ円堂くん!」
「わー円堂くん久しぶり!」
「おう!久しぶりだな!」
「キャプテンお元気ですかー?」
「元気だぞ!音無も相変わらず元気そうだな!」
「はい〜お陰さまで〜」
「ていうか円堂くん、背伸びたよね!」
「あ、わかるか?そうなんだよ!」
「高校の間は俺のが大分高かったのに、円堂は卒業してからまた伸びたよな」
「あ、風丸くん。久しぶり!」
「ああ、久しぶり」
「でもまだ風丸に届かないんだよなぁ!」
「はは、抜かせないさ」



××××


「背が伸びたっていえば、綱海さんも前より背高いですよね!」
「おう!186だ!」
「うそだ!条介このあいだ、185.6だったって落ち込んでたじゃん」
「そんなん、四捨五入すりゃあ186だろ!」
「ほぼね、ほぼ。186ではないよ」
「ま、まあまあ…」
「でも、やっぱり男の子はみんな背伸びるよねー。吹雪くんとか、前はわたしのが大きかったのにな」
「僕も成長したからね。でも、残念だな」
「何が?」
「だってせっかく君より大きくなったのに、綱海くんに取られちゃってたから」
「なっなななに言ってんの吹雪くん!」
「そっそうだぞ吹雪!」
「あはは、冗談だよ」
「うーん、吹雪さんが言うと冗談に聞こえませんね」
「何か言った?」
「いえ!」
「あ、そうだ!鬼道くんは?背伸びた?まだ会ってないんだ」
「お兄ちゃんも程々に伸びてますよ〜。あ、ほら、あそこで土門さんと一之瀬さんと立向居くんと話してます!」
(賭けの話か!)
「なあ、ちょっと見に行こうぜ!」
「えー!もし立向居くんに彼女いなかったらわたし1000円取られるし!」
「でも気になんだろ!」
「うん…」



××××



立向居鬼道


「久しぶり、鬼道くんに立向居くん!」
「あ!お久しぶりです!」
「久しぶりだな」
「わああああ鬼道くんゴーグルは?!ゴーグルどうしたの!」
「そんなに大声出すことじゃないだろう。俺も社会人だしな」
「そ、そうですよね…」
「なんで敬語なんだ」
「でもナイスタイミングだよ二人とも、今聞こうと思ってたんだ」
「何を聞くんですか?」
「立向居、お前今、彼女いるか?」
「え…えええ!なんでそんなこと聞くんですか!」
「いないよな?立向居」
「いるよね!立向居くん優しいし可愛いしいい子だもんね!」
「いないだろう、立向居」
「いるって言ってくれ立向居!」
「お前いるなんて言ってなかったよな!立向居!」
「え、あの、俺どうしたら…」
「正直に言うんだよ立向居くん、いるんでしょ?」
「いや、い、いない…です…」
「ほらね!」
「よっしゃ!さすが立向居だぜ!」
「思った通りだな」
「マジかよ立向居ー…」
「立向居くんの周りの女の子に見る目がないんだよ!もう!」
「まあ立向居の周りの女の子の見る目はとにかく、二人は俺らに1000円な!」
「ちぇ、これで2000円だよ」
「なっ何賭けてるんですか!っていうか俺、なんかすごい惨めじゃないですか…」
「ドンマイ立向居!」









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