・ある朝のセイバーと切嗣と舞弥さん


「おはようございます」
「おはよう舞弥。そのぬいぐるみは…?」
「ええ、この間アルトリアにあげてしまったぬいぐるみの代わりに待合室に飾ろうと思って…」
「この間のうさぎより一回り小さいな」
「このサイズのものしか残ってなかったので…」
「キリツグ!」
「あ…おはよう。アルトリア」
「……」
「……」
「……」
「…イリヤスフィール!イリヤスフィールですねあなたは?!」
「…舞弥…ごめん。今度ケーキ奢るよ」
「…では、水曜日にアーネンエルベは…どうですか?」









舞弥さん良かったね!





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・絡み上戸のおじさんとバーサーカー


「…そんでもってこんなとこまで時臣が癪に触るやつで優雅とか抜かしやがって何だと言うか最悪で時臣が時臣で本当に時臣ィィィイイッ!!!!!」
「…」
「ハァッ…あ、悪い。お前にこんなこと言っても仕方ないのにな」
「…」
「もうこんな時間か…。悪いな、遅くまで付き合わせて…」
「…」
「お前も何か飲むか?」
「…」
「あんまり良い酒はないけど…」
「…」
「……寝てたのか…」









寂しがりやおじさん(駄洒落)





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・相変わらずライダーに振り回されるウェイバー


「何なんだよこのゲーム機は?!ああもうこのヴァカは!物はちゃんと会計済ましてからじゃないと自分の物にならないって何度も言ってるだろっ?!どうすんだこれ今度はどこ返しに行きゃあいいんだよ?!」
「まあそう早とちりするな坊主。それをよく見てみろ」
「え……?通販………?」
「どうだ?金を払ってなければ、今こうして物を手に入れておるまい」
「……買ったってことか…?」
「そうだ。まあ、これは坊主にやろう」
「うっ……イスカンダル……」
「何だぁ、泣くな坊主。そうだ、坊主の財布を返しておかなくてはな」
「何勝手に人の財布盗ってんだよ?!!!!」









でもちょっと嬉しかったり








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・綺礼とうっかり時臣


「ハサンくんの容態はどうだね?」
「人格全てを把握しましたが…主人格らしい人格が見当たらないので、とりあえず今は危険な人格を矯正しているところです」
「順調のようだね」
「師の患者は如何ですか?」
「ああ、王のことかね?」
「…王とは?」
「いや、彼が自分を王と呼ぶようにと聞かなくて、そうでないと気分を害してね」
「それは…随分大変そうですね」
「この間も、御無聊の慰めにと本を持って行ったのだが、何故か分からないが酷く王の機嫌を損ねてしまって…」
「…それは、謝ってやったほうが良いと思いますよ」
「やはり、画集や写真集の方が良かったのだろうか?」
「うっかりもそこまで極めると天然ですね」









うっかりうっかり☆





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・旦那の死刑が確定


「旦那が死刑とかこれが人間のやることかよ何なんだあのキ●ガイども?!!…ああ…この世からまた一人良識人が消える…」
「嘆く必要はありませんよリュウノスケ」
「…ううっ……旦那ぁ…」
「人間は皆、神による死刑執行を待つ罪人なのです」
「…それ、旦那の持論?」
「いえ、カミュの小説からですが」
「超フランス文学だよ旦那!」
「リュウノスケ。私のギロチン、ちゃんと見に来て下さいね」
「あっったり前だよ!俺、旦那の晴れ姿、いっっっっちばん前の席で見させてもらうから!!!」









ちなみに小説は異邦人です。





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・先生は面倒くさい


「貴様、汚したくなくて物に触れないのなら、汚い物は触れられるのか…?」
「いえ、それに触れると更に汚れてしまって、綺麗なものに触れなくなりますから…」
「…つまり、貴様は美醜関係なく、物に触れないということか」
「…そうなりますね」
「……ソラウは…どちらだったのだ?」
「…主…?どちらとは…?」
「貴様がソラウを拒絶したのはどちらの理由だったのか聞いている!!」
「…そ、それはもちろん、ソラウ様を汚したくなかったためであって…」
「貴様やはりソラウにその様な気があったのかこのケダモノ!!」
「…や、やっぱり、ソラウ様に触れて汚れたくなくて…?」
「ソラウが汚いはずがないだろう殺されたいのか貴様?!!!」









ランサーは泣いていい





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