仁王君ハピバ!
 

相棒こと仁王君の誕生日である。
「さあ仁王君じゃんじゃか命令おしよ!」
「今日は妙にテンションが高いのう…」
だるー…と机に突っ伏している仁王君にスッとかみを差し出す。
「これは?」
「焼肉食べ放題タダ券。時間制限は2時間」
「行くぜよ」
即答してくれた仁王君。
お肉が好きなことはまるっとお見通しよ!
そうしてやって来ました焼肉屋さん。
仁王君がどれにしようかとメニューを開く。
「とりあえず上から下まで一皿ずつな」
注文して来たと思ったらすぐさま焼き始める。
本気だ、本気で勝ちに行っている…!
本気と書いてマジと読む、はいここテストに出るよ!
「それにしても、よく神奈川の焼肉屋の食べ放題券なんて持っとったのう」
「ママンがくれましたキリッ」
何で持ってたのかは知らないんだけどね!
でも聞いたらいけないっていう暗黙のルールがあるから何も聞いてません、…聞いてないんだからね!
「相変わらず不思議な人みたいやのう」
「それも魅力だってパパンが言ってた」
「べた惚れじゃき、仕方なか」
この間も二人で焼いては食べ、焼いては食べを繰り返してるお!
二時間なんてあっという間だからね、そして仁王君の肉を食べるスピードが半端なかった。
パンを両手で持ってもそもそと食べてた仁王君はいずこに。
「金代、これ取ってくれんか?」
「いえっさー仁王君」
お腹一杯食べたところでゲーセンに移動してシューティングと音ゲーやったりしつつ時間を潰す。
「ところで金代」
「うん何?」
「最近手塚とはどうなんじゃ?」
「相変わらず大親友ですキリッ」
「あーはいはいよかったのう」
何て棒読みなの…!
だけどそこに痺れる憧れるぅ!
「大親友といえば柳生君だっけ?元気にしてる?」
「何で柳生の名前が出て来るんじゃ」
「大分困らせてたから?」
「訳が分からん」
「うん私も分からん」
何この会話。
不毛すぐる。
それにしたって仁王君大分ぐったりしてるよね、食べ過ぎた?
「あー…俺、そろそろ戻らんな」
「大分ぐったりしてますぜ相棒」
「今日は誕生日だからあいつらがパーティの用意をしとる筈じゃけん。だから金代と一緒に時間潰しとったけど…」
「気付いてたのね…!」
やだ恥ずかしい。
気付いてないとかぷぎゃーって言ってた(主に心の中で)のに!
「やっぱりグルだったみたいやのう…」
「時間潰すにはちょうどいいかと思って食べ放題券使ったけどまさかあんなに食べるなんて思わなかったようん」
予想出来なかったよマジで。
大丈夫なの、これからご馳走とか言ってたけど。
「…金代も来んしゃい」
「え、私これからメ○トに…」
「よーし暇じゃな」
「うわ何する止め…アッー」
「ふざけても無駄ぜよ」
「サーセン」
こうして私は仁王君の誕生日パーティに参加しましたとさ。



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