プラマイゼロで言うとプラスだったから頑張る
 

「ひーよし君」
「何ですか金代さん」
「何か冷たい!…じゃなくて、太鼓の鉄人やりたい」
「やればいいじゃないですか」
「ごめん言い方が悪かった、日吉君がやってるところが見たい」
「………」
そんな訳でゲーセンなう。
え、日吉君?
あとで一緒にホラゲするって交換条件でおkしてくれたよ!
…凄い嫌だけどね!
どうせ泣かされるんだぜ…?
まあこれからのことなんて気にしたら負けだ、今を楽しむんだ。
逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ…!
「それでは今日は何から叩きますかね?」
太鼓の縁を叩いて鬼モードを出しながら日吉君が聞いてくる。
いや何でもいいですはい。
だって叩くとこが見たいからー。
「まずは腕ならしですかね」
「とか言いながら初っ端からレベルMAX…!?」
日吉君怖えええ!
凄く目が…殺気立ってます…。
曲が始まり日吉君があの古武術独特の構えをして太鼓を叩き始める。
バチさばきが見えない、見えないよ…!?
ガクブルしながら見る、てか日吉君の周りにギャラリー集まって来た。
まあそうだよね!
これだけ凄いし独特の構えだし独特の構えだし。
大切なことなので二回言いました。
ざわめく周りを無視してノーミスでクリアした日吉君。
流石過ぎて言うことがないよ、うん。
「こんなものですけど」
「うん一言言わせて」
「何ですか」
「日吉君SUGEEE!」
「煩いです、金代さん」
「サーセン。しかし顔が若干赤…痛い痛い!頬っぺた抓らないで!」
日吉の顔が少しだけ赤かったから口に出したら抓られた。
「つ、ツンデレktkr!」
「煩い」
「…うん、ごめん」
とうとう敬語がなくなった。
「あとで覚えておいてくださいね」
あ、これは死亡フラグ立ったわ。
後日、日吉君と約束していたホラーゲームでマイナーだけど凄い凝ってる演出の怖いゲームをやらされた。
もう二度とあんな思いしたくない。



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