観光案内受け付けてたりしなくもないよ!
 

「ちょっと聞いてくれ国光君」
「どうしたんだ泉李」
はろーはろー皆の心の友、泉李ちゃんだよ!
今回は初っ端からシリアル…ゲフンゲフン、シリアスムード真っ只中な状態からスタートする、まあシリアスなんて続かなかったりするけどね!
「忍足君から連絡が来たんだ」
「…………、警察に連絡をするべきだ」
「国光君早まり過ぎだよ!」
いやいや、国光君落ち着いて!
確かに忍足君は脚フェチの変態だけど自分の信念を貫いてるだけだから!
まあそんな忍足君のことは置いとくべきだよ、ほら国光君との話をへんた…忍足君のことで終わらせるとかそんな勿体ないこと出来ないからね。
「…すまない、少し動揺していたようだ」
「国光君の動揺テラうます、ご馳走様です」
国光君マジドツボ。
「それで、忍足は何て言っていたんだ」
「あー…何かね、従兄弟がこっち遊びに来るから一緒に東京案内してくれないかって」
「従兄弟…というと、四天宝寺の忍足か」
「あれ、従兄弟さんとしりあ…ああ、テニス関係か」
ってことはまた美形か。
いや美形好きなんだけどね?
好きなんだけど釈然としない何かを感じる。
主に見た目的な意味で。
…世の中不公平だと思う、私もテニスやってたら違ってたのか?
いやないな、元が駄目だった。
……言ってて悲しくなってきた。
あー、イケメン滅びろ。
ただし国光君は除く。
ははは、私基本国光君ラブだから。
人ラブ!みたいな感覚じゃないけどね!
まあイケメンは遠くから見るに限る、だって性格知ったらショックとかあるよ?
ほら、柳君とかね。
いやだってクールでゲームなんかやったことない頭脳派なイメージがあったんだよね。
だから目茶苦茶驚いたよ。
世の中にはギャップ萌えって言葉があるけど、私は恐怖体験(柳君の開眼)のせいで体感出来なかったよ、まあ国光君のときはギャップ萌えしたけどね!
「ああ、テニス繋がりで知っている」
「うわー…マジかー。てことはまた強い人か!」
「ああ、俺は直接戦ったことはないが」
あ、ないんだ…でも団体戦じゃ仕方ないよね!
「どんな人だった?」
「そうだな……浪速のスピードスター、だな」
「スピードスター…?」
「どうかしたのか?」
「ああ、いやうん…何かデジャヴュが」
何かね、聞き覚えがあるんだよ。
浪速のって部分は抜かすと。
あれだ、によによ動画で踊ってみた投稿してる『☆≡(スピードスター)』さんだ。
通称スピスタで、凄い早く動く『野生のプロ』ってタグが付いてる人。
本当に凄いんだよね、一番最初に見たときはこれ早送りしてんじゃね?って思うくらい目茶苦茶早かったんだけど後ろの風景とか見ると早送りしてなくて、普通に早かっただけでびっくりした。
いやもうあのときの私の心境は(゜∇゜)だから。
スピーディかつスマートに流れるように。
選曲もテンポの早い、上級者じゃないと踊れないような難しい曲ばっかなのに易々と踊るんだよね…まあ時折バランス取るのに失敗してるときもあるけど。
むしろそれも人気の一つだったり。
【スピスタ可愛い】
とか普通にコメントされてるけどね。
でもスピスタさん、顔出さないようにフード被ったりしてて分かんないんだよね…とりあえず男だってことは骨格見れば分かるんだけど。
「泉李、どうした」
「あー、何か魂が楽園に飛んでたごめん」
国光君の声に現実に引き戻された。
……てか、え?
何でスピスタさんが出て来たんだ、今スピスタさん関係ないじゃん。
まあいっか、とりあえず忍足君の従兄弟さんはスピードスターらしいですまる。



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