It was the big shadow which he saw.

「ジュネスは毎日がお客様感謝デー!来て、見て、触れてください!エブリデイヤングライフジュネス!」
ふ…私に掛かれば声真似なんてこんなものよ…!
皆さんこんにちは、皆からのマジLOVE15%泉李ちゃんです。
え、15%は少ない?
うん知ってる。
只今家で暇過ぎてテレビ見ながらジュネスのCMソング声真似してた。
ジュネスか…あれ、私何で必死にCMソング覚えようとしたんだろう。
謎だ、謎過ぎる。
まさに洗脳ソング。
「ひーまーひー…あ、そうだ」
主様釣りに行こう。
正に思い立ったら吉日。
爆釣セットをとあるルートから手に入れた私に死角はない。
…死角はない!
大事なことなので二回以下略。
主様釣るのは大変だろうけどその前に釣れる魚って回復アイテムになるんだよねー…勿論テレビの中に限る。
あ、だからってテレビの中だろうと使わないけどね!
生魚はちゃんと調理しましょう、良い子と泉李のお約束だよ!
「じゃあ湊ーちょっと出掛けてくるね」
声を掛けてから家を出る。
しかしこの装備ガチである。
ジャケットまで装備済みだなんて…!
「あれ、おー?…あ、あれはまさか…!」
きゃーカメラカメラー!
河川敷でまさか魔術師コミュ中だったなんて…これなんて運命?
慰めシーンだなんて…じゅるり。
おっといけない、ちょっと離れないとばれ…ん?
おいそこのじもてぃー。
ざわざわしちゃ駄目だって、てか携帯…え、携帯?
電話で広めたよ、あの人…!
ってよく見たら隣の人も同じことやって…あれ?
あの人達あれじゃね?
魔術師コミュで花村君によく文句言ってた先輩達。
………丸井君ちょっと名前と格好借りるね。
今この場からあの人達遠ざけて尚且つ他の人が来ないようにしたいから。
あ、何で丸井君チョイスかっていうとね、人懐こくてかっこ良くてインパクトあるからね。
此処重要。
全く…あの二人の邪魔するなんて十年早いクマー!











「ふう…いい汗掻いたぜ…」
あのあとは大変だったよ…何が大変って人が途絶えることなく来るからとりあえずマリンカリンした。
あ、マリンカリンって言っても本当にそうじゃなくて、白石君の格好でエロやかに頑張った。
男性陣には千鶴ちゃんで頑張った。
自分で自分を褒めたいよ…。
……褒めたってイイノヨ?
「…はっ」
「えーと、何やってんの金代」
自分で自分を褒めてたら何故か目の前に花村君と鳴上君がいた。
「………」
「………」
「………」
何この沈黙、辛い。
ていうか何で二人が此処にいるの?
そして、カメラが来い。
くっ…公式が最大手…!
「ちょっとそこまで主様釣りにー…そして釣られたクマー」
「はい?」
訳分かんね、って顔された。
「金代…今、何て言った?」
「え、釣られたクマー」
「その前」
「ちょっとそこまで主様釣りにー」
「…花村を送ったらすぐに戻ってくる」
「ええっ!?」
「な、ナンダッテー」
主様>花村君ってこと?
どういうことなの…。
「いや、主様が気になって」
「主様って、あれだろ?鮫川の主で、すっげーデケーの」
あながち間違えではないけどね…しかし花村君よ、何故そんなに興味なさげ?
「つか実際にんな魚いねーって。常識的にありえ、ね……」
ザパーン。
花村君の顔が引きつった。
「…ごめん、ありえなくねえわ」
何を見た、花村君。

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